内閣府は12月11日、政府広報オンラインで高齢者の詐欺被害防止を啓発するウェブ動画「母との約束」編（約5分）を公開した。
https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/korei_syohisya/index.html

2016年の特殊詐欺全体の認知件数は1万4000件を超え増加傾向で、被害総額は前年より減少したものの4年連続で400億円以上の高水準にある。
高齢者に電話して息子や孫になりすまし、現金をだまし取る「オレオレ詐欺」が被害件数･金額とも最も多いの現状だ。
一方「自分はだまされない」と思っている人は約8割存在し、特殊詐欺に対して具体的な対策を話し合っている人は少数であるなど、各家庭における対策は十分ではない。

政府広報はこれまで、「親子間の会話を増やす」「周囲の見守り強化」を呼び掛けるキャンペーンを実施してきたが、今回は一歩進んだ対策として、怪しい電話がかかってきたときに家族と事前に交わしておいた「約束」が強力な防止策になることを啓発するウェブ動画を公開した。

「家族の約束が家族を守る。」というコンセプトで、お笑いコンビ「ANZEN漫才」を起用した。動画では、母親思いの息子を演じるみやぞんさんが、実家の母親とある「約束」をしていたことで、詐欺師役のあらぽんさんからかかってきた詐欺の電話を見事に撃退する。
特に、天然･天真らんまんさで人気のみやぞんさんが、優しい息子役にハマっている。

12月15日からは、動画のダイジェスト版（30秒）としてテレビCMが放送される。