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月面探査機「SORATO」 

打ち上げ地に向け出発!

2017/12/21

    世界初の月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に挑戦する日本チーム「HAKUTO」のオフィシャルパートナーであるKDDIは12月19日、成田空港の日本航空格納庫で「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」壮行会を開催した。

    同レースは、人類史上初となる月面探査の国際レース。月面に民間で開発したロボット探査機(ローバー)を着陸させ、着地地点から500メートル以上移動。その後、高解像度の動画や静止画データを地球に送信することをミッションとし、最も早く達成したチームが優勝賞金2000万ドル(約22億円)を手にする。

    この日、HAKUTOが開発したローバー「SORATO」は、日航機で打ち上げ地のインドまで空輸されることになり、関係者が集まり壮行会が行われた。SORATOは、レース期限となる2018年3月末までのミッション完了を目指す。

    HAKUTOの袴田代表
    KDDIの山田本部長

    KDDIは、2016年3月からHAKUTOのオフィシャルパートナーで、これまで培った同社の技術を生かして、通信テクノロジー分野の開発・運営の他、同プロジェクトを全面的に支援している。
    山田隆章コミュニケーション本部長は「この挑戦的な取り組みも、本日大きな山場を迎えることができた。ついにSORATOがインドへ向かいます」と万感の思いを表し「SORATOは皆さんの熱い思いとともに月へ向かいます。私たちもプロジェクトの成功を信じて、最後まで全力で応援し、盛り上げていきたい」と話した。
    壮行会にはKDDIの他、HAKUTOのコーポレートパートナーである日本航空、IHI、インターメスティック、リクルートテクノロジーズ、スズキ、セメダインの役員らが出席し、月面への一歩を踏む出すSORATOへの思いを述べた。

    荷受け式 日本航空の大川順子代表取締役専務執行役員コミュニケーション本部長(右から2人目)
     

    HAKUTOの袴田武史代表は「いよいよ打ち上げだ。優勝を目指したい!」と意気込み「“夢みたことを現実に”をモットーに活動してきた。ローバーを確実に月面で走らせるため、引き続き努力するので応援してほしい」と呼び掛けた。
    荷受け式では、ローバーが入ったケースに、日本航空のキャビンアテンダントが特製のプライオリティータグを取り付け出発の準備を整えた。

    会場には、“三太郎CM”に織姫役で出演している女優の川栄李奈さんがCMの衣装で駆け付け、袴田代表に「楽しむ」と直筆で書いた特製のお守りをプレゼント。「どんな時も楽しむことが一番大切。皆さんなら成功できると思っている。日本中が応援している」と力強いエールを送った。HAKUTO公式サイト:
    https://team-hakuto.jp/