平昌パラリンピック開幕
日本、序盤でメダル獲得
2018/03/12
3月9日、平昌パラリンピックが開幕した。
(写真=フォート・キシモト)
大会には、過去最多となる49カ国・地域から約570人の選手が参加。18日までの10日間、アルペンスキー、クロスカントリースキー、バイアスロン、スノーボード、アイスホッケー、カーリングの6競技80種目が行われる。
ロシア選手は、ドーピング問題で国としての参加が認められず、「中立のパラリンピック選手」(NPA:Neutral Paralympic Athleat)の個人資格で出場する。また、北朝鮮は冬季大会に初参加する。
日本は代表選手38人に加え、コーチ・役員など計86人の選手団を派遣し、カーリングを除く5競技に出場する。団長は、冬季パラリンピックにおける日本人初の金メダリストである大日方邦子氏、主将は須藤悟選手(アイスホッケー)、旗手は村岡桃佳選手(アルペンスキー)が務める。
日本代表選手団 結団式・壮行会:
https://dentsu-ho.com/articles/5861
日本は前回のソチパラリンピックで獲得した6個のメダルを超える目標を掲げる。
先ごろ閉幕した平昌オリンピックで、日本は冬季大会における過去最多のメダルを獲得し、2020東京大会への機運を盛り上げたこともあり、パラリンピックでも日本代表選手の活躍が期待されている。日本は大会序盤から村岡選手がスキー女子滑降とスーパー大回転で銀と銅メダルを、森井大輝選手が男子滑降で銀メダルを獲得し、好調な滑り出しを見せている。
■ 開会式
開会式は9日の午後8時から、平昌オリンピックスタジアムで開催された。テーマは「Passion Moves Us」(情熱が私たちを動かす)。式では、子どもたちによるパフォーマンスや伝統的な舞踊、韓国のエンターテインメントなどが、最新の映像技術をバックに披露された。
選手入場で、日本選手団は33番目に登場し、旗手の村岡選手を先頭に行進。会場の声援に笑顔で応えた。
聖火は、韓国代表のソ・スンソク選手(車いすカーリング)と、オリンピックのカーリング女子で注目を集めた“メガネ先輩”ことキム・ウンジョン選手の手で聖火台にともされた。
式に出席した東京2020組織委の武藤敏郎事務総長は「苦しいトレーニングやさまざまな困難に立ち向かい挑戦し続けた選手たちによる熱戦が繰り広げられ、新たなパラリンピックの歴史が刻まれることを期待する。東京大会では、選手が輝き人々の意識を変革させる最高の舞台を提供できるよう今大会から学び、今後の準備に生かしたい」とコメントした。
大会公式サイト:
https://www.pyeongchang2018.com/jp/paralympics/about-the-games