「激変する広告業界を支え、業界をリードするエンジンに」JAAAが定時総会開く
2018/06/01
日本広告業協会(JAAA)は5月31日、2018年度定時総会を丸の内のパレスホテル東京で開いた。17年度事業と決算報告、18年度事業と収支計画案、理事選任などについて審議・承認した。終了後の記念式典では、第47回懸賞論文と2017年クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞の表彰式、第53回吉田秀雄記念賞の贈賞式が行われた。
成田純治理事長(博報堂取締役相談役)は「広告をめぐる環境が大きく変化している。デジタル環境の進化、メディア環境の変化、生活者の行動様式の変化に加え、コンサル会社やプラットフォーマーなど異業種の参入も増えている。広告業界がこれからも成長を続けるために、広告会社も変わり続けなければならない。未来への変革のため、JAAAも新たなチャレンジを始めたい」とあいさつした。
17年度事業では、「広告業界の働き方改革への取り組み強化」「デジタル化への対応強化」「CM素材オンライン運用の推進」「既存メディア価値の再構築」「広告人材育成に向けた新たなテーマへの取り組み」などについて、各委員会が中心となって事業を推進したことを説明した。
18年度事業計画では、ビジョンとして「JAAAは、激変する広告業界を支え、業界をリードするエンジンとなる」を掲げた。ビジョン達成に向け、「業界全体の課題を集約し、解決するための体制づくり」「人材育成の新たな仕組みづくり」「デジタルへの対応強化、次世代データマーケティングへの対応」を三つの柱として提示した。
続いて行われた記念式典では、「広告の向かうところ」をテーマにした懸賞論文の入賞・入選者を表彰、金賞の榊原廣氏(博報堂DYメディアパートナーズ)らが登壇した。
また、クリエイター・オブ・ザ・イヤーを獲得した佐藤雄介氏(電通)、審査委員特別賞の古川雅之氏(同)とメダリスト7氏を表彰した。
最後に、吉田秀雄記念賞個人賞に選ばれた滝久雄氏(NKB取締役会長創業者)と同グループ賞の「テレビ・ラジオのCM素材オンライン運用導入に尽力された皆さま」への贈賞が行われた。