「eスポーツマッチ」
サウジアラビアのファイサル殿下と調印
2018/08/17
日本における「eスポーツ」の振興や普及を目的とする日本eスポーツ連合(JeSU)は8月17日、東京・港区の電通ホールで、2019年1月に開催が決定している国際試合「日本・サウジアラビアeスポーツマッチ」の調印式と記者会見を開催した。
石油資源を軸とした経済改革を進めるサウジアラビアは、近年アミューズメントやコンテンツ産業の動きも活発になっている。同国とゲーム大国・日本の協業は両国のeスポーツの発展、振興につながり、また両国間の友好を深める絶好の機会となることから、開催実現に至った。
式には、サウジアラビアeスポーツ連盟の会長であるファイサル・ビン・バンダル・アール・サウード殿下を招き、調印を行った。
冒頭、JeSUの岡村秀樹会長は「17年3月に両国政府が経済分野での協力で合意した『日・サウジ・ビジョン2030』の活動の一環として同試合を開催でき、光栄に思う。サウジアラビアと文化・娯楽・スポーツ振興をはじめとした交流に力を入れていきたい」と、あいさつ。
実施概要について、19年1月に両国で1回ずつ試合を行う「ホーム&アウェイ方式」で、賞金総額は3000万円。ゲームタイトルはサッカーゲーム「ウイニングイレブン 2019」と格闘ゲーム「ストリートファイターⅤ アーケードエディション」「鉄拳7」の三つを採用することなどを説明した。
ファイサル殿下は「日本と試合を開催できることをうれしく思う。今大会は両国にとって末永く素晴らしい関係を築いていくきっかけになる大会だと信じている」と話した。
岡村会長は、今後の両国の取り組みについて「他の国々とも声を掛け合って、中東とアジアそれぞれの国々が多く関わる状況をつくりたい。この試合をeスポーツ文化を向上させるための第一歩にしたい」と話し、ファイサル殿下は「eスポーツの発展は国際的には、まだ黎明期。まずスタートを切ることが大事だと考えている。一緒に第一歩を踏み出してくれた日本に感謝する」と語った。
また、サウジアラビアがスポーツ大国になった理由について「自分だけが何かをしたわけではない。幸いなことに優秀なプレーヤーやトップクオリティのチームに恵まれた。手と手を携えて、このスポーツを育てていきたい」と熱く語り、「採用が決まっている3つのゲームは歴史もあり、サウジアラビアでも人気。日本とサウジアラビア、遠いのは距離だけだ」と締めた。
公式サイト:https://jesu.or.jp/