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アジア競技大会
日本代表団の結団式を開催
2020への重要な前哨戦

2018/08/16

    日本オリンピック委員会(JOC)は8月13日、インドネシアで開催される第18回「アジア競技大会」(8月18日~9月2日)に参加する、日本代表選手団の結団式・記者会見・出陣式を、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行った。

    ■ 結団式

    選手団のうち約650人と関係者が出席した。
    JOCの竹田恆和会長は、今年が日本・インドネシアの国交樹立60周年に当たることに触れ、大会を通じて両国がさらに明るい未来に向かうことを期待するとして、大会には山下泰裕団長以下、選手762人、監督・コーチら334人の史上最多計1096人の選手団の派遣を発表した。
    また「今大会は2020年東京オリンピックの前哨戦であり、各競技間の連携を図るためにも大事な大会だ。選手の皆さんの活躍を心から期待する。元気に頑張ってきてください」と呼び掛けた。

     団旗は竹田会長から山下団長を経て、主将の山縣亮太選手(陸上)立ち会いの下、旗手を務める上野由岐子選手(ソフトボール女子)に手渡された。
    秋篠宮さまは、40競技465種目が実施される大会について「アジア各国の選手との国際親善にも努めてほしい。また同国のロンボク島で起きた地震により、多くの人が被害を受けたことを心に留めておいてください。体調管理に留意され、日ごろの練習の成果を存分に発揮してほしい」とあいさつした。

    インドネシアのアリフィン・タスリフ駐日大使は「わが国で初めて開催された1962年の同大会で、日本は209人の選手を派遣、74の金メダルを獲得して総合優勝した。56年後に再び開催国になれたことを感謝したい。大会には史上最大の42カ国・地域、1万6000人が参加する。各地の料理や文化にも触れてほしい。皆でアジア民族のパワーを発揮しましょう」とあいさつした。
    山下団長は「インドネシアで開催された62年大会の2年後に東京オリンピックが行われ、今回も2年後に2度目の東京オリンピックが開催されるという奇遇が重なった。他国との友好を育み、日本代表として恥じない行動で、2020大会に向けて全力で戦いたい」とあいさつ。山縣主将は「JOCの“人間力なくして競技力向上なし”のスローガンの下、友好・親善に努め、2020年とその先の未来にバトンをつなげたい」と決意表明した。

    ■ 記者会見

    山下団長、山縣主将、上野旗手に加え、田嶋幸三副団長と福井烈総監督も出席し、それぞれ大会への思いや抱負、決意を語った。
    メダルの目標獲得数については、2020東京オリンピックに向けた戦略構築や調整を優先することから、具体的な数字は掲げないとした。

    ■ 出陣式

    さまざまな競技から、約50人の選手がぞれぞれのユニホーム姿で参加した。
    中には「パラグライディング」や「カバディ」「ブリッジ」「セパタクロー」など、あまりなじみのない競技もあり、独特なユニホームとともに注目された。
    選手たちは、大会の目標をフリップを使って発表。多くがメダル獲得に自信を見せる内容で、日本代表の活躍を予感させた。
    最後に山縣主将は「皆の目標を聞いてとても心強い。豪雨災害で被災された出身地・広島の方にも、私たちの活躍で希望をもってもらえたらうれしい」とあいさつ。
    全選手による「チーム、ニッポン!」の掛け声で気勢を上げた。