日本身体障がい者水泳連盟
公式ソングとプロモーション映像を発表
2018/09/19
日本身体障がい者水泳連盟(JPSF)は9月14日、連盟の公式ソングとプロモーションムービーについての記者発表を、東京・港区の日本財団パラリンピックサポートセンターで行った。
連盟では、2020年東京パラリンピックを控え、アスリートと一般人との距離を縮め、より身体障がい者水泳を知ってほしいとの思いから歌と映像を制作。
これにより、これまで競技やアスリートを写真パネルなどでしか紹介できなかった状況を変えたい考えだ。
ムービー「MY UNIQUNESS」(1分45秒)では、アスリートたちがありのままの自分を語りながら、競技とひたむきに向き合い、厳しく自分を追い込む姿を描いている。
出演は、鈴木孝幸、木村敬一、冨樫航太郎、荻原虎太郎、小野智華子、森下友紀、小池さくらの7選手。
ムービーでも使用されている公式ソング「魂 No Limit」は、人気ヒップホップグループ「HOME MADE 家族」のMICROさんが、自らの意思で担当した。
冒頭、櫻井誠一常務理事は、パラ競技の価値に触れ「パラ水泳は義足や義手、補助具などを使わず、残された身体機能だけを最大限に活用するものだ。独自の映像と楽曲を作ることで、その魅力を知ってもらい、さらに多くの支援をお願いしたい」と話した。
MICROさんは、パラスポーツとの関わりについて、難病の友人の存在や、競技観戦、関連イベントへの出演、競技体験を挙げ、「海外に比べて遅れている日本の現状に、音楽を通じて少しでも貢献できないかと考えた」と語った。
また選手との交流で、自らの身体だけで戦う素晴らしさや、逆境があるからこそ強くなれれることに気付き、その思いを楽曲に込めたと話した。
発表会には、ムービに出演している森下、冨樫両選手が出席した。森下選手は映像について「とてもかっこいい仕上がりだ。楽曲もアップテンポで印象に残る。撮影は暗くしたプールだったので、まるで深海で泳いでいるようだった」と述べ、冨樫選手は「撮影はいい雰囲気で楽しかった。できるだけ多くの人に視聴してもらい、パラ水泳に興味を持ってもらいたい」と話した。
2人は2020年東京パラリンピックに向けて「この映像と楽曲に恥じない泳ぎを目指す」「モチベーションアップにつながり、全てがいい方向に進みそうだ」などとコメントした。
ムービーは、JPSF公式サイト(http://new.paraswim.jp/)で視聴できる。また、9月22日から始まる「2018ジャパンパラ水泳競技大会」(横浜国際プール)などの大会やイベントで上映される。