電通、企業買収により欧州におけるデータマーケティングサービスを強化
2018/10/23
10月23日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。
2018年10月23日
― スイス、ドイツに事業展開する大手総合デジタルエージェンシー「ナミックス社」の株式100%取得で合意 ―
株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:山本 敏博、資本金:746億981万円)は、海外本社「電通イージス・ネットワーク」(※)を通じて、スイスおよびドイツで事業展開する大手総合デジタルエージェンシー「Namics AG」(本社:スイス・ザンクトガレン市、CEO:Bernd Schopp、以下「ナミックス社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。なお、本件買収の実現には、ドイツ規制当局の承認が必要となります。
1995年にスイスで設立されたナミックス社は、顧客体験(カスタマー・エクスペリエンス)管理に強みを持つ総合デジタルエージェンシーとして成長してきました。現在では550名の従業員を抱え、ドイツでも幅広く事業展開しています。デジタル領域の戦略コンサルティング、コンセプト開発、クリエーティブから、顧客体験をベースにしたマーケティングプラットフォームの技術的実装に至るまでの統合的なデータマーケティングサービスを提供しています。多くの有力プラットフォーム事業者と強固な関係を築いており、個々の顧客データを分析して統合することで顧客体験を高める同社のサービスは高く評価されています。
本件買収の目的は、当社グループのグローバルネットワーク・ブランド※の1つで、テクノロジーを活用したデータ分析に強みを持つデータマーケティング会社「Merkle」(マークル、本拠地:米国メリーランド州)の欧州DACH地域(ドイツ、オーストリア、スイス)における事業規模の拡大とサービス機能の強化にあります。
今後当社は、ナミックス社のブランド呼称を「Namics - A Merkle Company」(ナミックス・ア・マークル・カンパニー)へと改称し、欧州に展開するグループ各社と連携させることで、より競争力の高いデータマーケティングサービスを各市場で提供していきます。
なお、本件が当社の2018年12月期の連結業績に与える影響は軽微です。
※電通の海外事業を統括する「電通イージス・ネットワーク」(本社:英国ロンドン市)は、10のグローバルネットワーク・ブランドを中心に世界でビジネスを展開しています。10のブランドとは、Carat、Dentsu (Dentsu Brand Agencies)、dentsu X、iProspect、Isobar、mcgarrybowen、Merkle、MKTG、Posterscope、Vizeumを指します。
【ナミックス社の概要】
社名:Namics AG(ナミックス社)
本社所在地:スイス・ザンクトガレン市(スイスのチューリヒ市、ドイツのフランクフルト市/ハンブルグ市/ミュンヘン市に営業拠点、セルビアのベオグラード市にサービス開発拠点を持つ)
設立:1995年
株主構成:株式取得後、電通イージス・ネットワーク 100%
収益(Revenue):6,554万スイスフラン(約74.2億円)(2017年12月期)
代表者:Bernd Schopp (CEO)
従業員数:550名
事業内容:顧客体験データに基づき、統合的なデータマーケティングサービスを提供
以上
電通ニュースリリース
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2018/1023-009628.html