花王
同社史上最高の洗たく用洗剤を発表
2019/01/24
花王は1月23日、中央区のベルサール東京日本橋で、新洗たく用洗剤の発表会を行った。
冒頭、澤田道隆社長は「驚きのある洗剤を数々提案してきた当社から、不可能を可能とする究極の洗剤を提案する」とし、10年以上かけて開発した同社史上最高の洗浄基剤「バイオ IOS」を主成分とする新商品の概要を紹介した。
「バイオ IOS」は、昨年11月の技術イノベーション説明会で紹介した新技術の第一弾で、衣料用洗剤の「アタック」から実用化する。
同基剤の特徴のひとつは「ゼロ洗浄」。汚れを吸着して完全に繊維からはがし、再付着させない新しい構造で“汚れゼロ”を実現。臭いの元がなくなるため、抗菌剤を使用する以上の効果で“においゼロ”に。また、汚れを除去した後、水に素早く移行するため“洗剤残りゼロ”にも限りなく近づくという。
さらにパーム油採取の際に出る搾りかすを原料とした「バイオ IOS」はサステナブルな基材だと強調し、4月1日に発売する「アタック ZERO」「アタック ZERO ドラム式専用」を紹介した。
ファブリックケア事業部の中尾良雄部長は、「アタックは発売から30年以上を経過し、社会や衣類の変化を見つめ、改良を重ねてきた。新しい時代を迎える2019年は、新たな挑戦をしたい」と述べ、アタックの歴史を振り返るとともに、同社初のドラム式専用ラインや計量、開封の手間を解消するワンハンドプッシュタイプのボトルをラインアップに加えたと話した。
ハウスホールド研究所の岡野哲也所長は「バイオ IOS」の革新性や構造について詳細な解説を行い、油になじんで水に溶けやすい特長など、界面活性剤としての性能を極めたことをアピールしながら、「汚れゼロ」へ向けた強い思いを語った。
発表会終了後、隣接する会場に設置されたブースでデモンストレーションが行われ、布から油分を分離させる「アタック ZERO」の優れた洗浄力に多くの報道関係者が高い関心を示した。
同社は発表会当日、ユーチューブの「花王動画チャンネル」で、実験動画「落ちにくい汚れゼロへ」編(https://www.youtube.com/watch?v=k8D78BZfAV8)を公開した。