もうひとつのラグビー国際大会開幕
世界ランク上位国が参加
2019/10/18
ラグビーW杯で日本がベスト8進出を決め、日本中が沸き立つ中、「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」(主催=日本障がい者スポーツ協会、日本車いすラグビー連盟 協賛=三菱商事、日本航空、三井不動産、日興アセットマネジメント、商船三井、ゴールドウイン、清水建設)が10月16日、渋谷区の東京体育館で開幕した(20日まで)。
大会には、世界ランク上位8カ国(オーストラリア、日本、アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ニュージーランド、ブラジル)が参加し、5日間にわたり熱い戦いを繰り広げる。
同大会をラグビーW杯と同時期開催になったのは、ラグビー協会とワールドカップ組織委が、競技人気を共に盛り上げ、“共生社会”を実現しようという趣旨に賛同し、足並みをそろえたもの。
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初日の開幕戦は、日本対ブラジルの一戦。会場には都内の小中高生も来場し、にぎやかなオープニングを迎えた。開会に当たり、狂言師・野村萬斎さんが日本国歌を独唱した。
試合は、日本のエース格・池崎大輔、池透暢の両選手に加え、17歳の橋本勝也選手らの活躍で61対42で勝利。観客の多くは、車いすラグビー初観戦のようで、激しいぶつかり合いやスピード感に驚いた様子だった。会場は、試合開始前の選手紹介から、小中高生らの声援、歓声に包まれ大変な盛り上がりを見せた。
開幕戦のハーフタイムには野村さんが再登場。狂言の手法を使ってシェークスピアの「間違いの喜劇」を原作に、氏が演出した「まちがいの狂言」に基づく「ややこしや」を、日本とブラジル両国の子どもたちと一緒に披露し、喝采を浴びた。
野村さんは、東京オリンピック・パラリンピックで、開閉会式のチーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターを務め、その演出手腕に期待が高まっている。
日本は17日のフランス戦も勝利し、連勝で準決勝(19日)進出を決めた。
今大会では、準決勝以降の一部座席について、競技の迫力をより楽しんでもらうため、アリーナシートとしてチケットを販売したが、すでに売り切れたという。(2・3階席は入場無料)
大会公式HP:
https://wwrc2019.jp/