日本は予選で、ブラジル、フランス、イギリスに3連勝したが、19日の準決勝でオーストラリアにわずか1点差で負け、最終日にイギリスとの3位決定戦を迎えた。そのイギリスも準決勝のアメリカ戦では1点差で敗れていて、各チームがいかに厳しい競り合いをしているかが見て取れた。
最終日も会場には多くの観客が詰め掛け、選手入場から手拍子と歓声で両チームを鼓舞する。
日本は第1ピリオドを1点リードで終えると、第2ピリオドでは点差を3点に広げた。ハーフタイムには子どもたちのチアダンスが披露され、ヒット曲「パプリカ」や「YMCA」を観客が合唱し踊るなど、会場が一体となって楽しむ様子が印象的だった。
日本はリードを保ったまま、最終ピリオドでも巧みな試合運びを見せ、54対49で銅メダルを獲得した。観客は、相手チームのトライや素晴らしいプレーにも惜しみない拍手で称賛。“もうひとつのラグビー”らしい大会になった。
オーストラリア対アメリカの決勝戦は、51対59でアメリカが金メダルに輝いた。
試合後、池透暢選手は「決勝には行けなかったが、全力で銅メダルを取りにいった。皆さんの応援が心の支えだった。2020年パラリンピックでは、金メダルを取って皆さんを泣かせたい」とコメントした。
大会公式HP: https://wwrc2019.jp/