工藤拓真著『進撃の相談室 13歳からの「戦略論」』発売
2020/04/15
電通のクリエーティブ・ストラテジスト・工藤拓真氏の著書『進撃の相談室 13歳からの「戦略論」』(講談社)が4月6日に発売された。
本書は、諫山創氏の人気コミック『進撃の巨人』(講談社)を舞台に、一筋縄ではいかない「私だけの悩みとの戦い方」を、登場人物たちとともに習得するロール・プレイング・ブック。今、注目の「戦略思考」を「進撃の巨人」から学べる内容となっている。
■本書「はじめに 巨人と無関係ではいられない君へ」から
この残酷な世界を、丸腰で生きることを勇気とは呼ばない。
それは、単なる無謀というものだ。
まず我々は、生き抜くための「武器」を持たなければならない。
『進撃の巨人』は、私たちに勇気をくれる。巨人にひるまず立ち向かう、その姿。壁の向こうへと踏みだす、その一歩。
あんな風に、絶望と闘う勇気が持てたなら……。
もちろん、私たちが生きる現実には、巨人や壁は見えない。しかし、私たちはとっくに気づいている。平気で人を傷つける「友だちという名の巨人」や、息苦しい「教室という名の壁」が、この世界に存在していることを。
現実はフィクションと同じぐらい、いやフィクション以上に、残酷だということを。
どんな人でも、たとえ幸せそうに見える人だって、「私だけの巨人や壁」が作りだす「私だけの悩み」に苦しみながら、生きている。
では、「私だけの悩み」を解決する術は、いったい誰が見つけてくれるのか ―― それは自分自身だ。学校や日常に潜む「私だけの巨人」を倒し、「私だけの壁」を乗り超えられるのは、自分しかいない。
本書は、『進撃の巨人』を舞台に、一筋縄ではいかない「私だけの悩みとの戦い方」を、エレンやリヴァイたちとともに習得するサバイバルブックである。
では、さっそく調査兵団の仲間たちとともに、悩みを駆逐する闘いを始めよう。
■7つの戦略スイッチで現実を生き抜け!
[戦略スイッチ①] 目的(ゴール) - 迷える君へ
[戦略スイッチ②] 標的(ターゲット) - 的外れな君へ
[戦略スイッチ③] 本音(マインド)ビフォー・アフター
[戦略スイッチ④] 防壁(バリア) - ただ立ちつくす君へ
[戦略スイッチ⑤] 材料(アイテム) - 武器がないと嘆く君へ
[戦略スイッチ⑥] 作戦(ディレクション) - 人を動かせない君へ
[戦略スイッチ⑦] 実行(アクション) - 結局何もやらない君へ
【著者プロフィール】
工藤拓真(くどうたくま)
大分市生まれ。早稲田大法学部卒。電通で広告制作・PRに従事した後、クリエーティブ・ブティックに移籍。グローバル企業のブランド開発、老舗企業の事業再生戦略、官民協働の街づくり事業、スタートアップ上場前後のブランディング支援などを担当。2018年11月、電通に帰任し、「クリエーティブ・ストラテジスト」として活動。大学非常勤講師、日本広告学会クリエーティブ委員会委員、NewsPicksアカデミアプロフェッサーなど兼任。自著に『勇者に学ぶ「戦略思考」』(日本経済新聞出版社)がある。