電通、事業グロースのための次世代マーケティングモデル「Marketing for Growth」を構築
2024/01/31
電通は、マーケティングの投資対効果(mROI)がより一層求められる時代において、企業の事業グロースに必要なマーケティングの在り方(要素・プロセス)を改めて捉え直し、体系化した次世代モデル「Marketing for Growth」を構築した。独自のデータ基盤と専門人財、4つのマーケティングプロセスで、新たな価値や需要を創出していく。
これまで電通がマーケティングの高度化・効率化のために提供してきたさまざまなソリューションやこれから開発していくサービスを、「Marketing for Growth」のもとで整理し、シームレスに連携させていくことで、顧客企業のマーケティング変革を統合的に支援し、事業グロースに貢献していく。
企業のマーケティング活動において、データを基に生活者理解を深めたいというニーズは年々高まっている。一方で、人を理解するためのデータは多種多様で、顧客の行動・嗜好(しこう)を正確に、解像度高く理解することは容易でない。現代のマーケティング課題の多くが、この「データ」と「アナリティクス」「プランニング」「顧客体験」「効果検証」などの分断によって生まれている。
「Marketing for Growth」では分断解決のため、各種データをシームレスにつなぐ《Data Infrastructure》と、そこから専門コンサルタントが新たなインサイトやビジネスチャンスを発見し、一貫性ある戦略や実行のストーリーを構築していく《Marketing Consulting》の2つの要素を基盤として、4つのマーケティングプロセス(※)が相互につながり、高速循環するモデルで、顧客企業のマーケティング全般をサポートし、事業グロースに貢献していく。
※「Marketing for Growth」4つのマーケティングプロセス
1. Mechanism Resolving(市場構造解明、インサイト解明)
多種多様なデータを活用して、市場を人基点で構造化、また着目すべき重要顧客を抽出し事業グロースに貢献する分析を行う。また、業種ごとに異なる「その市場が動くきっかけ・構造」や、知られていなかった生活者の行動傾向など、あらゆるメカニズムの解像度を上げ、ビジネスチャンスを導き出す。
2. Value Designing(価値構造設計)
企業パーパスと事業成長、両方の視点からのMission・Vision・Valueを設計。またデュアルファネル®で顧客の体験価値を描き、もっとも効果的な価値構造、競争力のあるマーケティングの骨格を形作る。
3. 360° Experience(体験設計実装)
商品・ブランドの価値を、それらが使われるタイミングだけではなく、生活の中のあらゆるシーンに拡張し、豊かな顧客体験を創出する。さらに、コミュニティマネジメントやロイヤルティプログラムなどを通して、企業と顧客との長期的な関係を構築する。
4. ROI Management(管理と継続改善)
統合マーケティングダッシュボード「MIERO」などを用いて、効果・効率を含むマーケティング全体を可視化。サクセスポイントとボトルネックを明らかにし、データドリブンな意思決定や、高速PDCAを支援する。
■本件に関するリリースはこちら