loading...

電通報ビジネスにもっとアイデアを。

連載:言葉の森No.13

言葉の森:13

2024/12/11

    森のイメージ

    本という形態をとることで、読者は、作り手の意思表明のようなもの、社会への問いかけのようなものを強く感じるのではないでしょうか。


    2024年11月7日掲載
    アートディレクターが、あなたの働き方まで美しくする 「美しすぎるパワポ」(後編)


    話題の書籍「美しすぎるパワポ」(扶桑社)でテンプレートデザインを手掛けた電通のアートディレクター10人の一人、井上信也氏は本の存在意義をそう語る。「本離れ」「読書離れ」が指摘されるようになって久しい。進化の足を止めないデジタル社会に本の居場所はこの先もあるのだろうか。話は変わるが、AIと人間の違いは「身体性」にあるという。AIは人間のように肌に風を感じることはできない。そして、人間は知性を獲得するうえで身体性に多くを負っている。翻って本を知性の「器」とするならば、そこには人間の身体性に通ずる何かがあり、井上氏が感じた本の力もそれに起因するのかもしれない。本を開いたときに鼻腔(びこう)に滑り込んでくる匂い。頁をめくるときの指先の感触。書棚に凛(りん)と立ち並ぶ本に、久しぶりに手を伸ばしてみたくなった。