広告と音声表現を表彰する「Spotify Hits Japan 2025」開催。全主要部門の受賞作品を電通グループ各社が担当
世界で7億1300万人以上が利用するオーディオストリーミングサービス Spotify(会社名 Spotify AB/本社:ストックホルム、スウェーデン)は、2025年11月10日、音の力で人とブランドをつなぐ革新的な広告・クリエイティブを称えるアワード「Spotify Hits Japan 2025」を開催し、各部門の受賞作品を発表した。
「Spotify Hits」は、Spotifyのストリーミング体験と広告ソリューションを掛け合わせ、ユーザーの感情や行動を動かす“音のクリエイティブ”を広く発信・表彰することを目的に創設された。日本では2回目の開催となる本年度は、実績あるキャンペーンを対象とする部門に加え、若手クリエイターによる公募型部門の両軸で展開された。
2025年の「Spotify Hits」では、ブランド課題に対して革新的に音声を活用し、ユーザーとの新たな接点を生み出したキャンペーンが多数選出された。グランプリの「Mic Drop」部門を含む全5部門で、音の持つ可能性を最大限に引き出すクリエイティブが表彰された。
<各部門の受賞企業・作品>
Spotify Mic Drop(グランプリ)部門
#LoveYourMistake「Knock Turn」
https://www.youtube.com/watch?v=DhUS0yzV3v0
広告主:ヤマハ
広告会社:電通東日本
制作会社:ピラミッドフィルム/Massive Music
楽器練習中の“ミス”を前向きに捉え、「ミスを愛そう」というメッセージを音で届けたキャンペーン。クラシックを好むリスナーに向け、ショパン《ノクターン Op.9-2》をベースに42人の演奏データから「ミスあるある」を解析・着想。日本・英国・インドの演奏者が参加し、音声広告の新たな表現領域を切り開いた。
Ear Candy(ベスト・イマーシブ・オーディオ・キャンペーン)部門
サラウンドコマーシャル「円陣」&「円陣(部活)」
広告主:大塚製薬(ポカリスエット)
広告会社:電通/電通デジタル
制作会社:ビッグフェイス/ステップ/音響ハウス
バイノーラル録音を駆使し、リスナーが「円陣」の中にいるような没入体験を創出。音だけで感情を動かす新たなアプローチにより、ポカリスエットブランドの好意度向上を実現した。
Seized the Moment(ベスト・モーメント・キャンペーン)部門
「家路言」
https://www.youtube.com/watch?v=zPwBkI8GQY4
広告主:サントリー(金麦)
広告会社:電通
制作会社:AOI Pro.
“帰宅時間”という日常の瞬間を捉え、金麦ブランドの「癒やし」イメージを音で表現。ゆったりとした「蛍の光」のアレンジと声の演出によって、仕事のON/OFFを切り替える感情の余韻を描いた。
For the Fans(ベスト・オーディエンス・ストラテジー・キャンペーン)部門
い・ろ・は・す 2025年コミュニケーション「きっとあしたも、いい感じ」
https://www.youtube.com/watch?v=Lzp29MQwJ-s
広告主:日本コカ・コーラ(い・ろ・は・す)
広告会社:電通/電通デジタル
制作会社:VML & Ogilvy Japan/WPP OpenX/プラチナム/アクセンチュア
藤井風氏の楽曲「真っ白」とともに展開し、心地よいライフスタイルを提案。Spotifyでの音声・動画・プレイリストなどマルチフォーマットによる音楽的世界観の共有を通じ、ファンダムとブランドの共鳴を生み出した。
Future Hitmakers(ベスト・イノベーティブ・アイディア)部門
味の素賞:「猫舌クノール 〜聴き終えると、ちょうどいい温度になるプレイリスト〜」
ワンメディア/小宮寛平
KDDI賞:「一生ものプレイリスト」
電通デジタル/髙屋敷日奈子/大川憧子/植木隆斗
Family Mart賞:「フード・ロス市警からのミッション “ファミマの値引き商品を救出せよ”」
博報堂/西村亮平/清水将也
いずれの企画もSpotifyの音声広告フォーマットを巧みに活用し、若者世代に響く創造的なアイデアが評価された。
<審査体制>
本年度の「Spotify Hits」では、広告業界および音声・メディア領域の第一線で活躍するプロフェッショナルが審査員として参加。一次審査と最終プレゼンテーションを経て、創造性・オーディオ体験の深さ・ブランド課題との整合性・データ活用の先進性などが総合的に評価された。
総合審査員
・MICHI inc.代表取締役/Brand Creator 北原規稚子氏
・電通 クリエイティブディレクター/CMプランナー 佐藤雄介氏
・博報堂 執行役員 嶋浩一郎氏
・ラッパー/クリエイティブディレクター TaiTan氏
・Spotify Japan広告事業 クリエイティブ戦略統括 橋本昇平氏
・Jukebox Dreams代表取締役CEO 和佐高志氏
また、「Future Hitmakers」部門では、ファミリーマート、KDDI、味の素のマーケティング責任者らが企業代表審査員として参加した。
Spotifyは今後も、音が持つ可能性と広告のクリエイティビティを融合させ、ブランドとユーザーのより深い関係構築を支援していくとしている。
※Spotifyについて
https://www.spotify.com/
Spotifyは2008年のサービス開始以来、音楽の楽しみ方を一変させた。1億曲以上の音楽、700万以上のポッドキャスト、35万以上のオーディオブックを無料で発見・共有できるほか、有料プランでは広告なし・高音質・オフライン再生が可能。
現在、180以上の国と地域で、2億8100万人の有料会員を含む7億1300万人のユーザーが利用する、世界最大級のオーディオストリーミングサービス。
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