「不便益」とは、不便さの中に眠る価値を見つけていこうとする考え方。AIがますます便利になった今だからこそ、「あえて不便」を選ぶことにどんな意味があるのか。不便益の第一人者である京都先端科学大学教授 川上浩司氏と、広告コンサルティングのポルタメント代表取締役 松井浩太郎氏が、AI時代の人間らしい創造のあり方について語り合います。
松井 浩太郎, 川上 浩司
不便だからこそ得られる益=不便益を含む、未知なる益の可能性を探る本連載。Soup Stock Tokyoを展開するスマイルズの野崎亙氏、不便益研究の第一人者である京都先端科学大学教授の川上浩司氏を招き、不便益を含む未知なる益をビジネスに生かす方法を語り合いました。
松井 浩太郎, 川上 浩司, 野崎 亙
「不便益を含む未知なる益」(Undiscovered Benefit/略してUDB)の観点から、「人はなぜ旅に出たくなるのか?」「心に残る旅ってどんなもの?」について考えてみましょう。
松井 浩太郎
「造花は水をやる必要がなくて楽ちんだが、世話をしないと枯れてしまう生花に愛を注ぐ方が好きだ」。こんな不便益(不便があるからこそ得らえる効用)を求める人が増えています。不便益は、普遍的なマーケティングや“人間らしさ”の本質を紐解くヒントになるかもしません。