US発★アドエージ誌「インターナショナル・スモールエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」 金賞は北欧デポルティーボ
2014/08/21
アドエージ誌は、小規模だが優秀なエージェンシーを顕彰する2014年「インターナショナル・スモールエージェンシー・オブ・ザ・イヤー」金賞に、スウェーデンのDeportivo(デポルティーボ)を選出した。同賞は従業員150人未満の独立系代理店を対象とする。
デポルティーボは「顧客をファンにする」をモットーに、数々の革新的なキャンペーンを展開している新進気鋭の広告代理店だ。
大手家電フィリップスの目覚まし時計は、アラーム設定時刻に合わせ朝の光が満ちるかのように付属のライトが徐々に明るくなる機能が売りだが、デポルティーボはそのプロモーションに、家族や友人らとアラームが鳴ってからベッドを出る時間を競うソーシャルゲーム的なアプリを用意。世界の多くのメディアで話題になり、売上高は26%増加した。
ユニセフの「SweatforWater」も世界的に注目を集めたキャンペーンだ。清潔な飲料水を入手できない子どもが世界に7億8000万人いるという現状を訴えるために、汗を飲料水に変える装置を開発(写真)。その水が1杯飲まれるごとにスポンサーからユニセフに浄水タブレットが贈られる仕組みで、1週間で2300人の参加者により2300万リットル相当の浄水が寄付されることになった。また、ツイッターでのリーチは1億人を超えた。
デポルティーボの設立は10年で、従業員数は20人。同賞を獲得した後、大手PR会社エデルマンの傘下に入った。
その他、スモールエージェンシー・オブ・ザ・イヤー金賞にMuhtayzikHoffer、インテグレーテッドキャンペーン・オブ・ザ・イヤー金賞にHeatの“MaddenNFL25”が選ばれた。