電通、英国のコンテンツマーケティング会社
「ジョン・ブラウン・メディア社」の株式85%取得で合意
2015/05/14
電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、英国のコンテンツマーケティング会社「John Brown Media Group Limited」(以下「ジョン・ブラウン・メディア社」)の株式85%の取得と、2018年以降に完全子会社化するオプションを同社グループが有することにつき、ジョン・ブラウン・メディア社株主と合意した。
1987年に設立されたジョン・ブラウン・メディア社は一般向け雑誌や広報誌の出版社としてスタートし、現在では顧客企業向けに紙とデジタルの出版物やウェブサイト開発などのサービスを提供する企業へと成長している。同社が提供するサービスの中でも、デジタル領域におけるコンテンツマーケティングには定評があり、世界的に知られている多国籍企業を含む多くの顧客から高い評価を得ている。
コンテンツマーケティングとは、企業がその顧客にとって適切で価値のある情報(コンテンツ)を提供することにより、企業の商品・サービスに対する顧客のエンゲージメントを高め、購買行動へと結び付けていく手法である。検索エンジンでは、検索者の意図を解釈しその望むものにできるだけ近いサイトをリストアップする技術が進んでいるが、その際にもサイトのコンテンツの質など定性的な内容が重視されるようになってきており、コンテンツマーケティングの重要性が一段と増している。
今回の世界最大級のコンテンツマーケティング会社の買収は、こうした業界の潮流に沿ったもの。また、ジョン・ブラウン・メディア社は、英国以外にも南アフリカ、香港、アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を有し、グローバルレベルでのイノベーティブなコンテンツマーケティングの展開を可能にしている。
これまで電通グループのデジタル・パフォーマンス領域のサービスは、グローバルネットワーク・ブランドのひとつであるiProspect(アイプロスペクト)を中心に提供してきたが、買収完了後は、アイプロスペクトを中心とするグループ各社とジョン・ブラウン・メディア社との協業関係を深め、より付加価値の高いソリューションを通じて顧客のROI(投資収益率)の最大化に貢献していく。
〈ジョン・ブラウン・メディア社の概要〉
社名:ジョン・ブラウン・メディア社 (John Brown Media Group Limited)
所在地:英国 ロンドン市
南アフリカ(ケープタウン、ヨハネスブルク)、香港、アラブ首長国連邦
(ドバイ)にも拠点を持つ
設立:1987年4月
株主構成:買収手続き完了後
電通イージス・ネットワーク 85%
同社経営幹部 15%
収益(Revenue):1,670万ポンド(約29.6億円)(2014年3月期)
代表者:Andrew Hirsch(CEO)
従業員数:225名
事業内容:紙やデジタルの出版物、フィルムの制作、コンテンツの制作・管理などのコンテンツマーケティング事業を展開
電通ニュースリリースhttp://www.dentsu.co.jp/news/release/2015/0514-004050.html