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2016年 世界を面白くするイノベーションNo.3

VRはゲームの未来

2016/02/22

引き続き、Vizeumイノベーションチームが注目する、世界のビジネスやコミュニケーションシーンを動かす10のイノベーションをご紹介します。

Vizeum

スマホの浸透に伴いモバイルゲームが急成長しているが、より壮大なゲームの世界が姿を現しつつある。そのきっかけは、進化を遂げたVR(仮想現実)技術の到来だ。

2016年は、マイクロソフト「HoloLens」やサムスンGalaxyのヘッドマウントディスプレー「Gear VR」、オキュラスリフトなど話題の新商品が、ユーザーをゲーミングにどっぷりと没入させていくだろう。また、単体のプラットフォームで遊ばれていたゲームは、複数のスクリーンで連動し始めている。

ゲームとエンターテインメントの境界はますますあいまいになるだろう。15年には、アマゾンがゲーム実況サイトTwitchを買収、YouTubeはゲーム配信専門のYouTubeゲーミングを立ち上げた。アップルはアップルTVのゲームカテゴリーを集中的に強化している。広告コミュニケーションの領域でも、ゲーミングを取り入れる企業が出てきている。

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スウェーデンの下着ブランドBjorn Borgは、15年の春夏コレクションのキャンペーンで従来型の広告の代わりにシューティングゲーム「First Person Lover」を展開した。プレーヤーは武器の代わりに「愛の力」で敵の服を脱がせ、同ブランドの服を着せていく。
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ナイキは15年11月のジョーダンブランドの新製品発売に合わせて、バスケットボールの人気選手クリス・ポールを起用した8ビットゲーム「Striking Control」を公開。ゲームで点数を入れると新製品のサイトにアクセスできる。音楽はドレイクとBoi-1daが手掛けた

2016年はどうなる?

前述の通り、今年はユーザーに新たなゲーム体験を提供するVR領域の新商品がめじろ押しだ。「フェムト秒(千兆分の1秒)レーザー」でホログラフィーを空中に投影し、実際に指で触れて操作できる可能性も示されている。アマゾンもスクリーンを不要とするVR技術の特許を取得した。ゲームの世界はヘッドセットから解き放たれていくかもしれない。