電通、脳科学者の茂木健一郎氏と
「エンタメ脳ラボ」を開設
2016/08/10
8月10日に配信された電通ニュースリリース文面は以下の通りです。
2016年8月10日
電通、脳科学者の茂木健一郎氏と「エンタメ脳ラボ」を開設
― 日常空間にあるエンターテインメントを発掘し、新たなプロモーション施策につなげる ―
株式会社電通(本社:東京都港区、社長:石井 直)は、8月22日付で、脳科学者の茂木健一郎氏らと共同で「エンタメ脳ラボ」をウェブサイト上(URL:http://entame-no-labo.com)に開設します。本ラボでは、日常空間やさまざまな商品・サービスの中に存在するエンターテインメントを発掘し、それらの価値研究を通じて、新たなプロモーションやコミュニケーション施策を創造していきます。
ラボ開設の背景には、生活者の消費行動の成熟に伴い、質と絆を重視したソーシャル消費が活発となり、企業が提供する商品やサービスがソーシャルメディアで評価されるようになったことがあります。そのため、商品やサービスには、共通の話題として取り上げられるようなエンターテインメント性が必要になっています。
こうした状況を踏まえ、当社は、茂木氏をはじめとする10名の研究員で「エンタメ脳ラボ」を開設することにしました。ラボでは、脳科学者ならではの知見を武器に、日常空間に眠るエンターテインメントを発掘・再発見し、情報発信していくとともに、新たなプロモーション施策やコミュニケーション施策を創造し、企業や自治体に提案していく活動を行っていきます。
発掘段階では、ラボ独自の手法でエンターテインメント性の要素や魅力の評価・分析を行います。また、情報発信に当たっては、発掘したエンターテインメントを分かりやすい形に言語化・キーワード化し、映像コンテンツやレポートに仕立てて、ラボのサイトやソーシャルメディア、出版という形で発信し、世の中の共通の話題にしていきます。更には、そのエンターテインメントを企業や自治体のブランディングのためのプロモーション施策としてご活用いただきます。
「エンタメ脳ラボ」の概要およびロゴマークは以下のとおりです。
<エンタメ脳ラボの概要>
・ラボ名:エンタメ脳ラボ(http://entame-no-labo.com)
・研究員:茂木 健一郎氏、恩蔵 絢子氏、植田 工氏(プロフィールは下記参照)と
電通および電通コンサルティングの研究員など10名で構成
■主な研究員のプロフィール
・主席研究員:茂木 健一郎
1962年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。
理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。
専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究する。2005年『脳と仮想』で、第4回小林秀雄賞、2009年には『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。
主な著書に『脳とクオリア』(日経サイエンス社)など多数。2015年5月20日『東京藝大物語』(講談社)を刊行。
・研究員:恩蔵 絢子
1979年神奈川県生まれ。脳科学者。上智大学理工学部物理学科卒業後、東京工業大学大学院にて脳科学を学び、博士号取得。『化粧する脳』(集英社新書)を出版するなど、顔や自己認知をテーマに研究を進めている。
・研究員:植田 工
1978年東京生まれ。東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。同大学大学院美術解剖学(布施英利研究室)専攻修了。企業のインハウスデザイナーとして勤務した経験を持ち、現在はアーティスト、アートディレクターとして活動中。