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Q1 訪日意向が高い国は?
2016/10/10
2015年度の訪日観光客は2000万人を突破し、東京2020オリンピック・パラリンピックもいよいよ4年後になりました。世界の日本に対する注目がさらに高まっています。
世界の人々の目に、今の日本はどう映っているのでしょうか? 日本の観光や土地、食や製品などの“ジャパンブランド”は海外でどんな評価を得ているのでしょうか?
電通の「チーム・クールジャパン」と電通総研「ジャパノロジー」プロジェクトは2016年4月に世界20カ国・地域で「ジャパンブランド調査2016」を行いました。海外消費者の意識と実態を紹介します。今回は「訪日意向が高い国」です。
A1 訪日意向トップはタイ。北米エリアは昨年からポイントが上昇
訪日意向トップはタイ。また、上位にシンガポール、香港、インドネシア、マレーシアなどアジアの国と地域が並び、訪日意向には日本との地理的な距離が影響しているようです。
全体では、昨年に続き全体の約8割が「意向あり」という高いスコアになりました。特にアメリカやカナダの北米エリアは、昨年と比べて10ポイント前後高まっています。今後、北米からの訪日観光客のさらなる増加が期待できそうです。
<ジャパンブランド調査2016の概要>
●目的:日本の食や観光、製品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20歳~59歳男女
●サンプル数:地域ごとに200ss、計4000ss
●調査期間:2016年4月25日~5月18日
電通 チーム・クールジャパン
日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した全社横断プロジェクトチーム。電通は経済産業省のクールジャパン機構(ファンド)へも出資。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。
電通総研 「ジャパノロジー」プロジェクト
2020年とその先に向けて、経営課題としての文化に焦点を当てた取り組みを電通総研で進めています。グローバル化を進める日系企業、日本市場の攻略を目指す外資系企業に異文化マネジメントや組織文化診断のワークショップやトレーニングを提供いたします。