1分で分かる海外消費者インサイトNo.2
Q2 日本でやりたいことは?
2016/10/11
世界の人々の目に、今の日本はどう映っているのでしょうか? 日本の観光や土地、食や製品などの“ジャパンブランド”は海外でどんな評価を得ているのでしょうか?
2016年4月に世界20カ国・地域で行った「ジャパンブランド調査2016」の結果を紹介しています。今回は「日本でやりたいこと」です。
A2 日本でやりたいことは、「日本食を食べる」こと。ショッピングの人気はさらに上昇中、欧米でも人気
全体では1位が「日本食を食べる」、次いで「自然・景勝地観光」「ショッピング」という結果に。全エリアのうちインド、インドネシア、ブラジル以外では「日本食を食べる」が1位で、ユネスコ無形文化遺産としての日本食の人気はもはや不動のものとなりつつあるようです。
欧米の2位以降に注目すると、「史跡・歴史的建造物観光」やお茶、お花などの「伝統文化体験」といった文化的な体験への興味関心もうかがえ、ドイツやアメリカ、フランスなどの国では「ショッピング」も人気です。
また、韓国やシンガポール、タイなどアジアの多くのエリアでは「温泉」が、インドや香港、韓国では「ショッピング」が上位にランクインしています。
昨年からポイントが伸びた「ショッピング」では、伝統文化を感じられるものを買いたいという欧米人の声も聞きます。伝統的な文化体験などに限らず、幅広い日本の楽しみ方を期待する人が増えているようです。
<ジャパンブランド調査2016の概要>
●目的:日本の食や観光、製品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20歳~59歳男女
●サンプル数:地域ごとに200ss、計4000ss
●調査期間:2016年4月25日~5月18日
電通 チーム・クールジャパン
日 本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した全社横断プロジェクトチーム。電通は経 済産業省のクールジャパン機構(ファンド)へも出資。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担 当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。
電通総研 「ジャパノロジー」プロジェクト
2020年とその先に向けて、経営課題としての文化に焦点を当てた取り組みを電通総研で進めています。グローバル化を進める日系企業、日本市場の攻略を目指す外資系企業に異文化マネジメントや組織文化診断のワークショップやトレーニングを提供いたします。