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1分で分かる海外消費者インサイト2017No.1

Q1 日本のことを好きな国は?

2017/09/14

東京オリンピック・パラリンピックまであと3年。訪日観光客もますます増え、行政、自治体、各企業での取り組みも活発になっています。

刻々と変わりゆく日本は、世界の人々の目にどう映っているのでしょうか? 日本の観光や食、製品などの“ジャパンブランド”は海外でどんな評価を得ているのでしょうか?

電通の「チーム・クールジャパン」は、2017年2~3月、世界20カ国・地域で「ジャパンブランド調査2017」を行いました。本連載では海外消費者の意識を紹介します。第1回は「日本への好意度」です。

A. 「ベトナム」「フィリピン」「タイ」の3カ国が同率1位に

日本への好意度ランキング
日本への好意度ランキング 図表

昨年も上位だった3カ国が、同率1位という結果でした。引き続き、ASEAN諸国からの好意度が高い傾向にあります。

全体数値は、82.8%と昨年より1.3ポイント上昇。大幅ダウンしている国もなく、世界各国から好意が高まっていることがうかがえます。

また、ロシアが昨年比で10ポイント近く上昇し、トップ10入りしました。18年は日本では「ロシア年」、ロシアでは「日本年」と位置付けられ、政治・経済・文化などさまざまな行事が催される予定です。この調子で来年を迎えれば、2国間での交流のさらなる活性化が期待できそうです。


<ジャパンブランド調査2017の概要>
●目的:日本の食や観光、日本産品など「ジャパンブランド」全般に関する海外消費者の意識と実態を把握し、企業のマーケティング活動を支援。
●対象エリア:20カ国・地域
中国(グループA=北京、上海、広州、グループB=深圳、天津、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、大連、西安、青島)、香港、台湾、韓国、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア
※東アジア(中国、香港、台湾、韓国)
※ASEAN(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)
●調査手法:インターネット調査
●対象者条件:中間所得層以上の20歳~59歳男女
※「中間所得者層」の定義:OECD統計などによる各国平均所得額、および社会階層区分(SEC)をもとに各国ごとに条件を設定
●サンプル数:中国はA・B200ssずつ計400ss、アメリカは400ss、それ以外の地域は各200ss 合計4400ss
●調査期間:2017年2月13日~3月10日

電通 チーム・クールジャパン
日本の文化や強みを生かした商品・サービスを海外市場に展開していく「クールジャパン関連事業」推進のために発足した電通の全社横断プロジェクトチーム。電通は経済産業省のクールジャパン機構(ファンド)へも出資。海外展開するクライアント企業の担当者やメディア・コンテンツ担当、海外の現地法人ネットワーク担当、プロデューサー、プランナーが集まり、魅力的な日本を世界に打ち出していく取り組みを行っています。