世界に見せたい日本のドラマ
「東京ドラマアウォード 2017」発表
2017/10/27
国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2017のメインイベント「東京ドラマアウォード2017」の授賞式が10月26日、港区の東京プリンスホテルで開催された。同アウォードは、「世界に見せたい日本のドラマ」というコンセプトの下、作品の質の高さだけではなく市場性や商業性にスポットを当てた賞で、今年で10周年を迎えた。
フェスティバル実行委員会の井上弘委員長(TBSテレビ名誉会長)は、「日本の放送コンテンツの海外展開が目覚ましい。海外にも目を向けながら、人の心を動かす素晴らしいドラマを世に出していきたい」と話した。野田聖子総務相は「日本のドラマの持つ魅力を引き出すこのアワードに、心から敬意を表したい」とあいさつした。
主演女優賞には、TBSテレビ「逃げるは恥だが役に立つ」に出演した新垣結衣さんが選ばれた。「自分でもずっと感じていたことを、せりふとして言葉にしてもらえることが多く楽しい作品だった」と語った。司会の石坂浩二さんから「肩に生き生きとした表情があって良い」とコメントされると、「初めて言われました。でも今後、意識します」と頬を赤らめた。
主演男優賞を受賞したNHK「真田丸」の堺雅人さんは「父、主君、兄など各シーンに主役が存在した作品で、自分は主演ではあるものの、助演を1年間積み重ねたことに対する賞だと感じる」と語った。石坂さんが直前に新垣さんは肩が特徴だと語ったことをうけ、「僕の特徴も教えてください」とせがみ、「堺さんは、口の端」と指摘された。
作品賞・単発ドラマ部門グランプリには、テレビ東京の「破獄」が選ばれた。主演のビートたけしさんからはメッセージが届き、制作陣は「日本には今、3万人の自殺者がいる。何としても生き抜いてやるという力を伝えたい」と作品に込めた思いを語った。史上最悪の脱獄犯を演じた山田孝之さんは、役作りへのこだわりを話した。
作品賞・連続ドラマ部門グランプリは、TBSテレビ「逃げるは恥だが役に立つ」が受賞した。主演女優賞、演出賞、プロデュース賞に加えて主題歌賞も受賞し、5冠を達成。着想の面白さやユニークさが光り、社会的なテーマで構成・演出ともに他と一線を画していると評価された。
菅康弘副委員長(NHK理事)は「素晴らしいドラマに国境はない。ドラマの影響力に今後も注目したい」と締めた。
公式サイト:http://j-ba.or.jp/drafes/award/