「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2018」
日本、全勝優勝で2020に弾み!
2018/06/12
車いすバスケットボールの国際大会「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2018」(主催=日本車いすバスケットボール連盟〈JWBF〉、日本障がい者スポーツ協会 スペシャルパートナー=三菱電機 オフィシャルパートナー=日本生命、サントリーホールディングス オフィシャルサポーター=味の素)が6月8~10日、東京・調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開催された。
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強豪国のオーストラリア、カナダ、ドイツが参加し、日本を含めた4カ国が総当たりで予選リーグを戦い、10日の最終日に順位決定戦が行われた。日本は予選全勝で、オーストラリア(アジアオセアニア地区ランキング1位)との決勝戦を迎えた。
決勝戦は、スピーディーでパワフルな試合で転倒者も続出する激しい戦いになった。前半終了間際にオーストラリアが逆転。後半戦も一進一退の接戦の中、藤本怜央選手らの活躍により、第3ピリオドで日本が再逆転し最終ピリオドを迎えた。
どちらが勝ってもおかしくない展開の中、香西宏昭選手らが躍動し、残り時間4分で日本がリード。勢いに乗った日本は追加点を重ね、“ニッポン”コールを背に65対56でオーストラリアを突き離し優勝。3位はカナダ、4位はドイツだった。
及川晋平ヘッドコーチは「パラリンピックの会場で試合ができたことに、関係者やスポンサーの皆さまに感謝したい。優勝は選手全員が全力を出した結果だ。8月の世界選手権、2020年に向けていいスタートが切れた」とインタビューに答え、選手たちも「皆さんの声援で臨場感がすごかった」「次は東京の地で金メダルを」「大きな会場で優勝でき自信になった」などと述べた。
日本チームには三菱電機の杉山武史執行役社長から、優勝トロフィーと同社家電製品30万円相当が贈られた。
試合は軽快な音楽とアナウンスでショーアップされ、開始前には競技のルールや特徴が分かるVTRを上映するなど工夫された。また、ハーフタイムにはプロバスケットチーム「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」の公式チアリーダーズ「ダイヤモンドルージュ」のダンスが披露されるなど観客を楽しませた。
コートの周囲には、記念写真コーナーや車いすバスケの体験、シュートチャレンジコーナーが設けられ、家族連れや子どもたちでにぎわった。
最終日は雨天にも関わらず、来場者は約5200人を記録。有料のアリーナ席もほぼいっぱいで、観客の声援とともにパラスポーツの盛り上がりを感じさせた。また、3日間合計の来場者数は17年大会を5000人ほど上回る約1万3000人を記録した。
今大会では、女子の強化試合「日本生命 WOMEN’S CHALLENGE MATCH」が同時開催され、日本とオーストラリアが参加。日本は期間中に行われた2試合とも勝利した。
10日、女子の試合開始前セレモニーで、東京都の小池百合子知事は、2020年パラリンピックのホストシティーの知事としてあいさつ。17年大会をイギリスのメイ首相と観戦した思い出に触れながら「この会場は2020年大会で実際に使用される施設なので、選手の皆さんにも慣れ親しんでほしい。今日は、来場してくれたたくさんの観客の前で、白熱した試合が繰り広げられることを期待する。そして2020年、またここに戻って来てください」と話した
大会公式サイト:
https://wcc.jwbf.gr.jp/2018/