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地域活性化とスポーツホスピタリティーの定着を目指す

ゴールデン・スポーツイヤーズNo.2

2019/09/19

地域活性化とスポーツホスピタリティーの定着を目指す

開幕が迫ったラグビーワールドカップ(W杯)。アジア初の大会は未来に何をもたらすのでしょうか。大会組織委員会・嶋津昭事務総長に聞きました。

 

インバウンド効果は開催都市以外にも波及

ラグビーW杯が成功し、20年、21年へとつなげるには、いくつかのポイントがあります。ひとつは「地域」を元気にすること。本大会は全国12都市で行われ、決勝トーナメントも首都圏に集中せず、大分で2試合開催するなど、日本全体で盛り上がるのがテーマです。また、欧米やオセアニアのお客さまが多く、滞在期間も長い。開催都市だけでなく、試合間に日本全国を周遊していただくことは、翌年以降の再訪のきっかけとして重要です。実際、試合会場ではない金沢でも、オセアニアのお客さまを計画的に誘客しており、すでに何万人規模のツアー成約を達成したようです。来年以降に続くインバウンドの機会として、大きなインパクトをもたらしたいですね。

スポーツホスピタリティによる経済を根付かせられるか

欧州の大会では、ファンは試合だけでなく、前後の数時間も仲間と語り、飲食などを楽しんでいます。スタジアムには企業用のシートが広く確保されており、社交場としても活用。ラグビーの聖地であるトゥイッケナム・スタジアム(英国)の中にはホテルもあるほどです。つまり、ラグビーをきっかけにした経済が生まれているのです。

ファンゾーン 巨大スクリーン
ラグビーワールドカップ2015イングランド大会で設けられた巨大なファンゾーン。大勢のファンは試合だけでなく、その前後でも仲間と飲食を楽しんだりしている

今回の日本大会では「スポーツホスピタリティー(観戦チケットだけでなく、高品質で本格的な食事とエンターテインメントなどをセットで提供する食事スタイル)」パッケージの売れ行きも好調です。東京2020大会でもホスピタリティーゾーンを設けると聞いています。このようなことが根付けば、来年、再来年と大きな経済効果と価値を生むのではないでしょうか。ゴールデン・スポーツイヤーズの先陣を切る大会として、スポーツホスピタリティーを日本に根付かせたいですね。さらなる鍵は会場都市に設けられるファンゾーン。パブリックビューイングをはじめ、各地のご当地グルメやラグビー体験を楽しめます。また民間の飲食店でもこの機会を通じて、ラグビーファンの楽しめる場を提供していただきたい。

ファンゾーン 観覧車
海外のファンゾーンでは、観戦スペースだけでなく飲食、アミューズメントなどのエンターテインメントも一体化しているようだ

アジア初の開催国として子供たちへの普及を

今回はアジア初のラグビーW杯です。「ラグビーの普及」も重要で、開会式のテーマも「ラグビー・フォー・トゥモロー」としました。20チームの公式キャンプ地ではチームウェルカムセレモニーも実施します。選手と交流する接点を少しでも増やしたいですね。次の時代のラグビーを楽しむ、より多くの子どもたちに見ていただきたい。東京2020大会でも、ワールドマスターズゲームズ2021関西でもラグビー関連の種目が行われますし、ラグビーの熱気を今後高める上でも、この大会にはとても大きな意味があるでしょう。