トヨタ自動車
12代目「新型カローラ」を発表
2019/09/20
トヨタ自動車は9月17日、フルモデルチェンジした新型カローラ(セダン)と同ツーリング(ワゴン)、一部改良した同スポーツ(ハッチバック)を発売し、東京・江東区のメガウェブ トヨタ シティショウケースで記者発表会を行った。
1966年の初代モデル登場から半世紀以上の歴史を持つカローラは、世界150以上の国と地域で累計4750万台以上を販売したロングセラーカーで、今回発売されたモデルは12代目に当たる。新型カローラは、ヨーロッパや北米などで先行デビューしているが、日本で販売される車両は国内専用設計だ。


従来モデルに比べサイズアップしたボディーは、シンプルかつスポーティーなデザインに刷新され、走行時の安定性を向上させるため重心を下げるなど構造の見直しを図った他、自転車や歩行者を検知する最新の予防安全技術「Toyota Safety Sense」を標準装備し安全性能を確保。さらにスマホとの連携が可能なディスプレーオーディオ(DA)を搭載するなど、幅広いユーザーのニーズに対応している。


吉田守孝副社長は、初代カローラ誕生の経緯に触れながら「カローラなくして、今日のトヨタは存在しえないと言っても過言ではない」と功績を紹介。「歴代カローラは、ひとクラス上の性能や豊かさを多くの人に届けたいという思いで、時代を先取りする性能を手の届きやすい価格で提供してきた。新型カローラは改めて原点に立ち戻り、お客さまの期待を超え、日本中、世界中の顧客を応援できるクルマになるよう開発した」として、新型車を披露した。
続いて、上田泰史チーフエンジニアが車両概要を説明。「商品力を強化したことで、幅広いユーザーのさまざまなシーンに対応できる。新型は魅力あるカローラとして生まれ変わった」とアピールした。


同社テストコースで新型の試乗を行った豊田章男社長は、ビデオメッセージを寄せ「カローラといえば“大衆車”という言葉が頭に浮かぶ方が多いと思う。これは言い換えれば、当社にとって“多くの顧客に選んでもらったクルマ”ということになる。街で見る多くのカローラには、ユーザー自身やご家族の大切な思い出、ストーリーが一緒に乗っていると思うと、本当に大切な車だと感じる」と述べ、自身が初めて購入したクルマがカローラだったエピソードを明かしながら、思いを語った。

トークセッション「カローラってなんだ?」には、ゲストで日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を務めるフリーアナウンサーの安東弘樹さんが登場。「カローラは自分のクルマの原体験。父が“憧れのクルマ”だったカローラを購入し、父の膝の上でステアリングを握らせてもらった。なんてカッコいいクルマだろうと思った」と幼少期を振り返りながら、「新型も、文句なしにカッコいい。どのクラスのクルマと比較しても、このクルマを選んだ自分が誇らしく思える。自分の操作どおりにクルマが反応してくれるところもいい。曲がりたいときに曲がり、止まりたいときに減速してくれる。クルマと会話できることが魅力的だ」など新型を称賛した。

同日、会場には初代モデルを含む歴代カローラが展示され、多くの報道関係者や特別招待された歴代カローラオーナー、新型カローラの購入予約者らが、その変遷と53年の歴史に触れた。
カローラ公式サイト:
https://toyota.jp/corolla/?padid=tjptop_topmv_corolla_car