天野彬氏著『SNS変遷史 「いいね!」でつながる社会のゆくえ』発売
2019/10/15
電通メディアイノベーションラボ主任研究員・天野彬氏の著書『SNS変遷史-「いいね!」でつながる社会のゆくえ』(イースト新書)が10月10日に発売された。
誕生からわずか15年あまりで社会のあり様を大きく変えたSNS。mixi、Facebook、Twitter、Instagram、LINE、Snapchat、TikTok…。一時は依存症のようにのめり込んでいた人たちの中にも、いつからか、ちょっとついていけなくなってしまったという人がいるのではないだろうか。
本書では、気鋭のメディア研究者である天野彬氏が、2ちゃんねる、メルマガやブログなど、その前史から説き起こし、個人ページ型からタイムライン型、さらには体験をシェアする画像・動画共有まで、多様性を増すに至ったSNSの目まぐるしい変化の裏に潜む、社会の承認欲求やシェアする心理に迫っている。
天野氏は、「SNSの良いところは、その機能の根底にボトムアップ性があることです。それゆえ、誰もが自由につながり、自分のためのテクノロジーとして活用できる。これからも、そんな良さを感じられる空間であり続けてほしい、と一人のユーザーとして願っています」と語る。
【主な目次】
SNSの現在地/「ザ・SNS」であるフェイスブック、ツイッターは「つぶやく」というより「さえずる」
SNS黎明期/ネットサーフィンから「ググる」へ、イノベーションとしての「いいね!」
SNS拡大期/「スマホシフト」がサービスの覇権を変えた、インスタグラムと「映え」の切っても切れない関係
SNS定着期/人々はSNSで何をシェアしているのか?、既存メディアの信頼性とインフルエンサーの信望性
SNSのゆくえ/SNSは飽和して同質化した?、ARがSNSでのつながりを拡張する
【著者プロフィール】
天野彬
あまの・あきら 1986年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。電通メディアイノベーションラボ主任研究員。若年層のメディア行動やSNSの動向に関する研究、執筆、コンサルティングを専門とする。経済番組でのコメンテーターや各種講演でのスピーカーなど、経験多数。著書に、『シェアしたがる心理-SNSの情報環境を読み解く7つの視点』ほか。