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「30% Club Japan」が調査結果発表
女性役員割合が増加傾向

2019/10/11

    日本企業の女性役員比率の向上を目的に、2019年5月に発足した「30% Club Japan(サーティーパーセント クラブ ジャパン)」は10月8日、7月末現在の役員(取締役・監査役)の状況を調査し、TOPIX100企業の女性役員割合が10.5%(前年比+2.5ポイント)になったと発表した。

    同クラブは英米など世界で展開されていて、日本では5月に発足後、7月には東京で記者発表とローンチイベントを行い、クラブの初代Chairには魚谷雅彦氏(資生堂社長)が就任した。クラブは、2030年までにTOPIX100の女性役員比率を30%にすることを目指している。

    関連記事:「30% Club Japan」発足 女性役員比率の向上を目指す[2019.07.19]

     

    7月のローンチイベント

    以下、発表されたリリースから。

    【調査結果のサマリー】
    ・TOPIX100企業における女性役員割合は去年から2.5ポイント上昇し、10.5%に
    ・監査役を除いた女性取締役割合でも10%を達成
    ・女性役員割合は2017までは年間1ポイント以下で上昇していたが、2018年は  1.5ポイント、2019年で2.5ポイントと増加傾向が加速している
    ・女性役員0人の企業数は2018年より比較的大きく低下。2019年で15社まで減る
    ・上記の傾向はTOPIX Mid 400でも同様に見られる
    ・業種ごとの格差は依然見られる:
    ・女性役員割合が比較的高い業種:食料品、小売業、金融(銀行、保険、その他 金融)、サービス業
    ・女性役員割合が比較的低い業種:建設業、非鉄金属、倉庫・運輸関連業

     
     

    Chairの魚谷氏は「女性役員比率の向上は、日本の多くの経営者が “多様性は企業成長の鍵である”と考えている結果であり、時代は、女性役員任用の是非から、女性役員比率向上へと確実に移行していると考える。
    その一方で、さらなる向上のためには、日本独自の企業風土や実態に応じたきめ細やかな取り組みが求められているとも感じており、当クラブでは、日本企業の経営者が主体的に取り組むコミュニティー形成などを通じて、ジェンダーギャップ解消に向けた本質的な課題解決を図り、日本企業全体の意思決定プロセスの多様性の促進を目指す」とコメントした。

    公式HP:
    https://30percentclub.org/about/chapters/japan