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「30% Club Japan」発足 女性役員比率の向上を目指す

    2019/07/19

    「30% Club Japan」発足
    女性役員比率の向上を目指す

    企業の女性役員比率の向上を目的に、英米など世界で展開する「30% Club(サーティーパーセント クラブ)」が、「30% Club Japan」として日本でも活動を開始し、7月17日に千代田区の帝国ホテル東京で記者発表とローンチイベントを行った。
    同クラブは、企業のトップがメンバーになり、ジェンダーの課題を“喫緊のビジネスの課題”と捉え、自らが主体的にダイバーシティーの取り組みを推進するキャンペーン。
    スローガンは「GROWTH THROUGH DIVERSITY」。

    ■ 記者発表

    冒頭、クラブのFounder・キャンペーンマネージャーの只松美智子氏(デロイトトーマツコンサルティング シニアマネージャー)が、クラブについて解説した。
    クラブは2010年に英国で発足したキャンペーンで、現在日本を含む14カ国で展開。その特徴は、「クォータ制」(企業の女性割合を、あらかじめ一定数に定める)を取らず、NPO・NGOなどの法人格を持たず、全てボランティアで運営するものとした。
    現時点のメンバーは37人(うちTOPIX100 企業10社11人)で、三つのワーキンググループを設けている。
    また、同クラブの目標は、2020年までにTOPIX100の女性役員比率を10%、30年までに30%にすることと話し、クラブの初代Chairに就任した魚谷雅彦氏(資生堂社長)とVice Chairの後藤順子氏(デロイトトーマツグループ ボード議長)、ダグラス・ハイマス氏(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン 在日代表)を紹介した。

    魚谷氏は、“30%”の意味やクラブのミッション、ビジョンなどについてプレゼンテーションした。
    同クラブはD&I(Diversity & Inclusion)を促進し、日本企業の持続的な成長と発展を実現。男女が平等に参画する豊かな社会に向けて貢献することをミッションに、メンバーの経営者が主体的に活動に取り組むコミュニティーを構築するとともに、企業の取締役、同候補となる執行役員のパイプラインを強化し、政治など他の組織団体へも波及を図ることで、ジェンダーギャップの解消を目指したいとした。
    また、数値目標は参加企業に強制するものではなく、各賛同企業がそれぞれ自主的に設定し努力してほしいと話した。

    ■ ローンチイベント

    記者発表後のイベントには、賛同企業・団体などの代表者や、官公庁関係者らが出席し行われた。
    クラブの本格的な発足の報告に続き、クラブのGLOBAL CO-CHAIRであるBrenda Trenowden氏が、クラブ発足の経緯や意義、実績などを語ったビデオメッセージが上映された。
    Vice Chairの後藤氏は「現代社会においては、女性の活躍が必要不可欠であることを、日々痛感している。多くの人にキャンペーンに賛同してもらい、このコミュニティーに参加してほしい」と話し、同じくハイマス氏は女性の重要性をエンジンに例えながら「全てのプラグが発火しなければ、経済はフル回転しない。女性を応援する男性の存在も大切だ」と述べた。

     内閣府男女共同参画局の池永肇恵局長は、安倍内閣が“ウィメノミクス”など女性を重要視した政策を推進していることに触れ、就業者に占める女性の割合が増加し、女性役員比率も向上しているものの、政府が掲げる目標には道半ばだとしながら「これまで素晴らしい実績を持つ同クラブが日本でも発足したことは、大変にうれしく心強い。自分もクラブのサポーターとして貢献したい。今後のクラブの発展を心から願う」と祝辞を述べた。

    ステージには賛同企業の代表者が登壇し、「女性リーダーが活躍する社会の実現」や「コミュニケーションの力でインクルージョン社会を創る」「30%クラブが不要になる日を実現」「ジェンダー課題を解決する人材の育成」など、それぞれのコミットメントを発表した。

    30%クラブ公式サイト:
    https://30percentclub.org/about/chapters/japan