高崎卓馬(文)と黒井健(絵)による絵本『まっくろ』発売
2021/09/27
子どもの想像力をテーマにした約20年前のCMから生まれた、高崎卓馬(文)と黒井健(絵)による絵本『まっくろ』(講談社)が9月24日に発売された。
何枚も何日も画用紙を黒くぬりつぶし続ける男の子。
ついに手をとめたときに、うまれたものは......?
【書籍の内容】
2002年、あるCMを見た絵本作家の黒井健さんは、ぐっと心をつかまれました。机に向かって、くる日もくる日も 画用紙を黒くぬりつぶす男の子の姿。いったいこの子のなかでは何がおきているのか?
その衝撃から約 20 年。アジア太平洋広告祭グランプリ、カンヌ国際広告祭銀賞、クリオ賞銅賞、ニューヨーク ADC賞銀賞などを受賞した、高崎卓馬さんによる CM「imagination/クジラ 子供から創造力を奪わないでください」 (当時、公共広告機構)を原案に、歳月をかけて挑んだ絵本ができあがります。
【著者コメント】
20年も前のコマーシャルに、
新しい命が吹き込まれた。
絵本作家の黒井健さんの
長い長い試行錯誤は、
それぞれのページで
構図や表情や紙の質感に
やさしさをにじませる。
たくさんのひとに
時をこえて
とどきますように。
どこかで誰かを
そっと救いますように。
文・高崎卓馬......1969年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。クリエーティブ・ディレクター/CM プランナー。JAAA クリエイター・オ ブ・ザ・イヤーを 2 度受賞するなど、国内外の受賞多数。著書に『はるかかけら』『表現の技術』『オートリバース』『面白くならない企画はひ とつもない 高崎卓馬のクリエイティブ・クリニック』など。
絵・黒井健......1947 年、新潟県生まれ。新潟大学教育学部卒業。主な絵本作品に『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』『あのね、サンタの国ではね・・・』「ころわん」シリーズ、「けんちゃんとあそぼう」シリーズなど、画集に『雲の信号』(偕成社)、『SWEET TIMES』(小 学館)などがある。2003 年山梨県の清里に「黒井健絵本ハウス」を設立。