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電通の海外子会社カラが世界の広告費成長率予測を発表

2014/03/28

    電通グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)は、年に2回(3月と9月)、全世界59地域から収集したデータを基に世界の広告費の成長率予測を行っており、このたび世界の広告費の成長率予測について最新版を取りまとめた。

    下図は、全世界59地域および主要地域/国に関する推計値となり、世界各地の広告市場の方向性を見る指標のひとつと言える。

    ※2013年は成長率の確定実績であり、2014年は昨年9月に発表した予測成長率の改定、2015年は新規の成長率予測となる。

    ※2013年3月および2013年9月の調査は57地域。

     

    ■主なポイント

    ・2013年の世界の広告費の成長率は、2013年9月時の予測である前年比3.0%増を上回り、同3.3%増をその実績とした。

    ・2014年の世界の広告費は、ロシア・ソチでの冬季オリンピック・パラリンピック、ブラジルでのFIFAワールドカップ、米国での中間選挙などの大イベントによる寄与が前回調査の想定を上回ることから、2013年9月時の前年比4.5%増から同4.8%増へと成長率予測を改定。この結果、2014年の世界の広告費は、5,510億米ドルになると予想。特に成長率が顕著なのは、ラテンアメリカ同12.8%増であり、アジアパシフィック地域も同5.6%増と順調に成長するものと予測している。

    ・2012年、13年とマイナス成長が続いた西ヨーロッパ(英国だけはプラス成長)でも、2014年はプラス成長へと転じ(前年比1.8%増)、その傾向は2015年も維持(同2.1%増)されると予測。北米は引き続き安定した成長(同4.3%増)が見込まれる。

    ・アベノミクス効果や2020年のオリンピック・パラリンピックの開催決定により、日本の広告費の成長率は、2014年、2015年ともに前年比1.7%増と予測。日本は4年連続で前年を上回る見通しとなる。

    ・2015年の世界の広告費は、経済情勢が世界的にポジティブな傾向にあることから、その成長率を前年比5.0%増と予測している。

    (注)Carat(カラ)は世界82カ国のネットワークを通し収集した情報に基づき、59地域の広告費の成長率を独自に分析・推計している。広告費には、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、映画館広告(シネアド)、屋外/交通広告、デジタルが含まれる。なお、カラは、ニュースリリースでは広告費の実績値や予測値の開示は行わず、個別企業に対するサービスとして活用している。

    電通ニュースリリース

    http://www.dentsu.co.jp/news/release/2014/0328-003711.html