一般部門グランプリの「次の満月の夜には」は、サンゴゲノムの解読を行う研究者が主人公。サンゴの力を利用した二酸化炭素排出権取引のビジネスの共同研究を持ち掛けられる。事業は大成功するが、それから十数年後、自然環境中に流出した変異体サンゴが想定外の大増殖を起こし始める。しかし、その1年後、サンゴを食べる新たな変異体生物たちによって増殖は食い止められる。研究者は安堵(あんど)するが、そこでまた、その生物が増殖しているとの報告が届くというストーリー。
相川さんは「小さい頃から科学が大好きだった。この賞がきっかけで科学が好きな子どもたちが増えるとうれしい。このような賞をつくってくれたことに感謝している」と喜びを語った。