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クックーのおいしいお仕事No.4

キャラ弁はもう古い!?
次にくる「おいしい」は何?

2015/04/17

有名シェフの帽子から生まれた不思議な生きもの、クックー。
料理の腕はピカイチ!食への好奇心が止まらないクックーが、電通で「おいしいお仕事」をしている人たちにインタビュー!

宮脇さん

クックー:今日は前回お会いした、「食生活ラボ」の大屋さんに教えてもらって宮脇さんに会いにきました!

宮脇:クックー、わざわざありがとう! 大変だったでしょ?

クックー:いえいえ!大江戸線すいてましたので!
宮脇さんも、大屋さんと同じ食生活ラボのメンバーと聞いて、またおいしいお仕事の話が聞けるのではないかと、はりきってやってきました。

宮脇:食生活ラボは電通の社内横断プロジェクトなんですが、私は出版ビジネス・プロデュース局という部署から参加しているんですよ。

クックー:シュッパンビジネスプロデュースキョク?

宮脇:そう。雑誌を中心に、出版社さんと広告を出したい会社をつないでいく仕事をする部署なの。私はそこで、食のことや家のこと、暮らし方にまつわる情報を集めた「生活情報誌」とよばれる雑誌全般を担当しているんです。 今日は、はるばるやってきてくれたクックーに、おいしそうな雑誌をいくつか持ってきました!

クックー:すごーい!!うれしいーー!『レタスクラブ』に『オレンジページ』に『サンキュ!』『ESSE』『Mart』『saita』『CHANTO』……世の中には、ぼく好みの雑誌がこんなにあるんですね。

宮脇:こうやって並べてみると、おなじお料理の話でも、雑誌によって見せ方がぜんぜん違うでしょ。

クックー:ほんとだ。レシピが載っていたり、食のイベントや、テーブルコーディネートを提案だったり、お料理特集っていっても色々ですね。

宮脇:そう!おなじ生活情報誌でも雑誌によって、読者の年齢、家族構成、食の好みも違っていて、雑誌の個性と広告を組み合わせて、魅力的な誌面を考えるのが、私の仕事なんです。

クックー:これだけの雑誌の味をぜんぶ分かってるなんて!よくおなかいっぱいにならないですね!

宮脇:くいしんぼうですから(笑)。

クックー:ぼくと同じです!

宮脇:(笑)。そしてね、ここに並べた生活情報誌の編集長のみなさんも、くいしんぼうのプロフェッショナル。食にまつわる主婦の気持ちを読み取って、生活のヒントになる誌面を作り上げていくんですよ。

クックー:おいしい誌面は、読む人のことを考えて作られているんだ。おいしい料理が、食べる人のことを考えて作られるのと同じです!その話、詳しく聞かせてください!

宮脇さんとクックー

宮脇:お、クックーの胃袋をつかめてきたかな。たとえばね、子育てママを応援する雑誌の編集長に伺ったんだけど、いま、子どものお弁当は見た目重視のキャラ弁よりも、昔ながらの和食をとり入れたヘルシー弁当派が増えてきているんだって。ひじきをいれたり、煮物をいれたり。ちょっと前だと考えられなかったような渋いお弁当が増える気配があるそうなの。

クックー:え!そうなの?!キャラ弁ってもう古いの?

宮脇:古いってわけじゃないのよ。でもね、いまのママたちの間には、「ていねいに暮らしたい」という気持ちが強まっているの。和食ってだしをとったり、じっくり味をふくませたり、作り方が繊細でしょ。「和」のお弁当を作ることで「ていねいな暮らし」をしているという気持ちになれるみたいなのよ。

クックー:和食って、たしかに手間暇がかかりますからね。

宮脇:面白いのがね、和のお惣菜が増えると、お弁当の中身が茶系で地味になってしまうでしょ。だから華やかさを加えるために、お弁当箱は派手な色のものが増えてきているんですって。

クックー:すごーい。食から器へと、ブームはつながっていくんだ!

宮脇:そのとおり!こういう主婦の気持ちや生活のちょっとした変化をとらえていけば、先手先手で、世の中を動かす仕掛けを作ることができるでしょう。こういう流行の兆しを捉えるのが雑誌はとても得意なの。最近では、雑誌に広告を掲載するだけでなく、雑誌の力をかりて、クライアントの商品開発のお手伝いをする仕事なども増えてきているの。

クックー:それ、すっごく楽しそう!

宮脇:そうなの!

クックー:なんだか宮脇さん、イキイキしてる!仕事の内容、ふだんの生活にも生かせそうですよね!

宮脇:わかる(笑)?実はね、最近雑誌で見た常備菜づくりにはまってます。

クックー:常備菜?

宮脇:作りおきできる手作りおかずのこと。今年のブームで、各誌で特集を組んでいて、レシピ本もよく売れているのよ。掲載広告を確認するために雑誌を開いたつもりが、ついつい気になるレシピをチェックしちゃってるんだよね。

クックー:宮脇さんもお料理好きなんだ!

宮脇:クックーには及びませんが、結婚と妊娠を機に、お料理に興味がわいて!それまでは忙しくて手が回らなかったんだけど、産休をとったその日から、毎日お料理教室に通ったんです。

クックー:え!大きいおなかで毎日お料理教室に通ったの?ぼくに相談してくれたら、教えてあげたのに〜!

宮脇:くー。気づかなかったー…!その時は、せっかくできた時間だから有効に使わなくちゃと思って。でも、パンに、和食に、洋食に。そこで基礎をたたきこみましたよ。

クックー:よく作るのはどんな料理?

宮脇:好きなのは保存食!お味噌とか、ピクルス、らっきょう、梅干しに、果実酒。

クックー:漬け込んでますね〜。

宮脇:そうなの(笑)。夫の実家からいつもたくさん野菜を送ってもらうので、それを最後までおいしく食べるために試行錯誤しているうちにレパートリーが増えました!あと、時間をかけてじっくり作れるものが好きなのよね。味が少しずつ変化していくのが楽しくて。

クックー:わかる〜。発酵していく様子が、たまらないですよね。親子で作るの?

宮脇:うん。息子と一緒にお味噌を漬けてます。最近では塩レモン、塩こうじを作って常備してるよ。

クックー:塩レモンといえば、レモンを皮ごと塩漬けにして発酵させた、モロッコに伝わる調味料ですよね!ぼくも最近、焼いたふきのとうに自家製塩レモンをつけていただきました!

宮脇:さすがクックー!作った料理の話を編集長とするとね、そこからまた話題が膨らむし、次の仕事のアイディアも生まれてきたりするの。

クックー:食の仕事が、宮脇さんの毎日とつながってて、すごくすてきです!

宮脇:そうね。毎日の生活の経験が、電通での食生活ラボや出版ビジネス・プロデュース局での仕事でも生きているし、主婦向け雑誌もすごくリアルにとらえることができて、幸せだなと思ってます。仕事中に、今夜の献立が決まって、ちょっと得した気分の日もあるよ。

クックー:こんどごはん食べにいっていい?

宮脇:クックーが作ってくれるなら!

クックー:…ですよね。

クックーメモ