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2016年 世界を面白くするイノベーションNo.9

モバイルはオフラインに

2016/03/01

引き続き、Vizeumイノベーションチームが注目する、世界のビジネスやコミュニケーションシーンを動かす10のイノベーションをご紹介します。

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ここ数年、シームレスな接続サービスへの期待は高まる一方だった。多様なスマートデバイスが次々に登場し、生活環境の何もかもがつながる「コネクテッドシティー」が実現する日がゆっくりと、でも確実に近づいていると思われた。

しかし、ここにきてそのようなユートピアは、依然として遠い世界だとの認識が広まりつつある。接続サービスは多くの人にとってはまだまだぜいたく品で、高額なサービスを敬遠するユーザーは「オフライン」を選択する。

そのようなユーザーの意向を反映して、オフラインでも利用できるアプリケーションが増えてきている。Googleマップは、あらかじめ特定エリアの情報をダウンロードしておくことでオフラインでも各種サービスが利用できるようになった。Facebookは、オフラインでもフィードを閲覧したりコメントできる。

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出会い系アプリSparkでは最先端のブルートゥース機能で、オフラインでも近くにいる人を対象に「スパーク」(電撃的にときめきを感じる)可能になり、 通勤中も出会いが狙えると人気急上昇。ロンドンの無料紙メトロの人気出会い系企画「Rush Hour Crush」は瞬く間に過去のものに
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クレジットカード決済サービス「Square」のPOSレジアプリ「Squareレジ」は、新たにオフラインモードを提供。一時的であれば通信状態の悪い 状況でも利用でき、接続された時点で正式に決済処理が完了する。期間限定のポップアップストアや屋台にとって便利な選択肢だ

2016年はどうなる?

自動Wi-Fi接続サービスを提供するInstabridgeや、近距離通信技術でネット接続なしで近くの人とチャットできるFireChatといったアプリが、消費者の需要を受け人気を得る。ただし主流になるまでには至らないため、今のところはブロバイダーによる価格引き下げを期待するしかない。それまで企業は、オフラインでも顧客を囲い込めるような機能を自社のコンテンツ内に開発する必要があるだろう。あるいは、企業も独自のWi-Fiネットワークやデータスポットの配備を考える時が訪れているのかもしれない。