第54回「JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」表彰会開く
2016/02/29
日本アドバタイザーズ協会(JAA)は2月26日、東京・千代田区の帝国ホテルで第54回「JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の表彰会を行った。
参考記事:消費者が選んだ広告コンクール、JAA賞など発表
同広告賞は半世紀以上の歴史がある「消費者のためになった広告コンクール」の審査方法を今年からリニューアルしたもので、審査員に広告の関係者を含まず、消費者が審査を行うことが大きな特徴。
100人の消費者審査員による審査、有識者によるファイナリストおよび経済産業大臣賞選考、20人の消費者最終選考委員によるJAA賞選考の3段階を経て、6部門2384点の応募作品からファイナリスト65点が入賞し、その中からJAA賞5点、JAA特別賞1点、経済産業大臣賞1点が選ばれた。また、JAA賞を制作した広告会社・制作会社にはベストパートナー賞が贈られた。
同日、直前まで行われていた同協会の定時総会で第9代理事長に味の素会長の伊藤雅俊氏が就任、初めての贈賞を行った。
表彰会の冒頭、伊藤理事長が「広告は社会を映す。そして広告は、社会をつくる。だから広告活動は、社会との双方向の会話だ。JAAは会員各社、広告界の皆さまと一致して、生活者のコミュニケーション環境の劇的な変化に適応し、日本のより良い広告活動の発展に向かっていく」とあいさつした。
贈賞ではファイナリストおよび各賞の代表者が登壇し、新しいロゴマークをモチーフにしたトロフィーが贈られた。
参考記事:第54回JAA広告賞ロゴマーク決定― 消費者が選んだ広告コンクール ―
最後に、審査委員長を務めた青山学院大学経営学部教授の芳賀康浩氏が審査講評を述べた。ファイナリストは同広告賞の3つの審査基準である「感性」「理性」「創造性」全てにおいて高評価であり、当たり前の日常に彩りを添える広告であることが特徴だと振り返った。「消費者の生活の中にあるささやかな喜びや、ちょっとした希望を刺激する作品に指示が集まった」と分析した。