こんな施策が登場したのには、背景がある。2013年から展開が続いている「高知家」プロモーション。まるで一つの家族のような県民性を打ち出し、さまざまな成果を挙げてきた。15年は実在の県民を主人公としてスポットライトを当てていく企画「高知家ALL STARS」が展開された。その中から生まれたのがこの爺-POPだった。
「県外の方々に対しても、トリガーになればいいと思うんです。『明るく元気な高知県』に興味を持ってもらうことが大事。そうすればあとは人はネットなどで調べてくれる。こうした行動が、高知県への観光や移住といったアクションにつながる扉になる」と小笠原氏。今後も、次々と続く展開が企画されているとのこと。「課題解決の先進県」というワードを標ぼうしている高知県が、現代生活者のメディア行動実態を読み込んで展開する施策からは、しばし目が離せそうもない。
J-POPならぬ爺-POP。昨日まで普通のお爺ちゃんだった5人が「日本を、ポ爺ティブに。」を合言葉に、歌って踊っている。