「あったかい」をもっとおもしろく
2017/02/07
電通の若手アートディレクターが考える「○○をもっと面白くするアイデア」をご紹介。今回は、三條貴正さんによる「あったかいをもっとおもしろく」です。
心もあたためる使い捨てカイロ
──なぜ「あったかいをもっとおもしろく」というテーマにしたのですか?
三條:僕自身が寒いのがとっても嫌いなんです。それで使い捨てカイロのヘビーユーザー。ふと使い捨てカイロって白くってキャンバスみたいなのに、白いままはもったいないなと思ったのがきっかけです。何かこれをチャンスにできないかな、と思って。
電車を待つときとか、使い捨てカイロをよく手に持つことがありますよね。ここに読み物があったら、待つ時間もあったかいし、楽しめるなと。使い捨てカイロにショートストーリーを印刷して作ってみました。ショートショートが大好きで、実際に僕が書いたショートストーリーを印刷してあるんですよ。
CMに通じるお笑いの面白さ
──今、関心のあることを教えてください。
三條:お笑いが大好きです。若手芸人も好きですし、落語も大好きです。お笑いの何が好きかっていうと、キャラクター設定があって、ストーリーがあって、オチがある。こうしたことがきちんとできているお笑いが好きで、本当にすごいなぁと思います。
お笑いとCMって似ているって思うんですよ。見た人の期待をいい意味で裏切る、予想外の結末となる。いいお笑いの細かい設定やよく練られたストーリー、“裏切り方”は勉強になります。これってショートショートにも通じている面白さですね。