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『対話する銀行~現場のリーダーが描く未来の金融』刊行

2017/07/13

    『対話する銀行~現場のリーダーが描く未来の金融』(発行:金融財政事情研究会)が7月12日に発売された。著者は、電通国際情報サービスの江上広行氏。

    四六判・並製、312ページ、2000円+税、ISBN:978-4-322-13087-4

    本書では、人口減少に伴う地域経済の縮小、マイナス金利、FinTechブームで激変する環境と将来への危機感を持つ地域金融機関のリーダーが集まる対話の場=VCF(バリュー・チェーン・ファイナンス)ネットワークの様子が再現されている。

    毎回、ゲストの問いに対し、対話を進めていく。坂本忠弘氏(地域共創ネットワーク 代表取締役)、石井静太郎氏(IIOSS 代表取締役社長)、清水広久氏(埼玉成恵会病院 外科部長)ら多彩な顔ぶれ。各氏から「いまの銀行にパラダイムの転換は可能か」「バンカーに求められるリーダーシップとはどんなものか」「金融業界の風通しをよくするには、どうすればよいか」などの問いが投げ掛けられる。対話のきっかけとなる問いに加え、毎回「継続対話のための問い」も五つ提示されている。ほとんどの問いは、銀行を会社と言い換えることが可能だ。

    著者は、変革の時代のパラダイム転換には、相手を説得する「議論」ではなく、顧客と共通価値を創造するための「対話」の必要性を熱く語っている。バンカーだけでなく、多くのビジネスマンが、本書をきっかけに対話を始めることができそうだ。