『ブランドのコラボは何をもたらすか~午後の紅茶×ポッキーが4年続く理由~』刊行
2018/02/26
『ブランドのコラボは何をもたらすか~午後の紅茶×ポッキーが4年続く理由~』(発行:宣伝会議、編著:午後の紅茶×ポッキー プロジェクト、執筆:坂本弥光/電通、石本藍子/同、二宮倫子/キリンビバレッジ、金澤結衣/江崎グリコ)が2月20日に発売された。
2018年で4年目を迎える、キリンビバレッジ「午後の紅茶」と江崎グリコ「ポッキー」のコラボレーション。本書は、商品開発からコミュニケーションのプロジェクトを時系列に紹介している前半パートと、後半パート「コラボレーション・マーケティング」メソッド紹介で構成されている。
両社+広告会社によるプロジェクトのメンバーは、全員が同商品のターゲットである20~30代女性社員。両ブランドのコアコンピタンスであるHappinessを自分ごと化することからプロジェクトはスタート。
プロジェクトの進行ルールも「ブランド交換アイデアノック」や「完全宿題制」「一斉プレゼン制度」「LINEでの情報交換」などユニークだ。
各社とも、今回のコラボレーションで得たものは大きいと語っている。企業の門外不出の商品開発やマーケティング、売り場へのプロモーションなど他社のノウハウを知ることで自社の「ルーティン化しているさまざまなこと」に気付くことができた。また、関わったメンバーの成長も大きいという。
「ブランドのコラボレーション」、事実ハードルが高い試みではあるが、本書を読むと背中を押されるのではないだろうか。若手社員からマネジメント層、流通の方々まで幅広い読者に「コラボレーション・マーケティング」の成功の秘密をお届けする本書は、彼女らの熱量が伝わるすがすがしい一冊だ。