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男性会社員の育児休業の本当のところ
『男コピーライター、育休をとる。』刊行

2019/01/30

    ウェブ電通報の人気連載に大幅に書き下ろしを加えた『男コピーライター、育休をとる。』(発行:大和書房、著:魚返洋平/電通)が、1月27日に刊行された。

    書籍『男コピーライター、育休をとる。』
    四六判並製 、232ページ、1500円+税、ISBN978-4479393184

    日本における男性の育児休業(以下育休)取得率は5%強。なかなか制度の活用が進まない中、著者は第一子誕生とともに6カ月の育休を取得。本書は、長期の育休体験を「男性会社員」の視点から語る、貴重なエッセイだ。

    生後間もない頃の寝る時間もない育児の実態や、子どもの成長によって変わっていく生活の様子、シビアな現実と直面する「保活」、女性の職場復帰に伴う時短勤務の現実などについてもエピソードとともに詳細に紹介。夫婦で同じ育児体験を共有することの大切さや、夫婦二人で育児をしながら働くことの意味を改めて考える機会を与えてくれる。

    「男性育休は年収が下がりそうだし、家計が心配」「キャリアに響くのでは?」「男性は育休で何をすればいいの?」といった、これから育休を取得したいと考えている家庭の具体的な悩みに答える内容も充実。育休取得までの道のりや職場復帰の問題などについても巧みな文体で率直に語られている。

    「育休は最強の出産祝いである。」「彼とその家族を、それは一生あたためる。」と著者。当事者になる可能性がある方や、今後、育休を取得するかもしれない同僚や部下を持つ方、男女問わずお薦めしたい一冊である。