東京2020のプロジェクト
「G‐SATELLITE 宇宙へ」 ガンダム、シャアザクを搭載する超小型衛星が完成(動画あり)
2019/12/04
東京2020組織委は12月3日、東京2020大会を盛り上げる「ONE TEAM PROJECT」のひとつ「宇宙から東京2020エール!」企画の第2弾「G-SATELLITE 宇宙へ」で使用する超小型衛星「G-SATTELITE」の完成と大会に向けた企画を発表した。
(画像・映像=ⒸTokyo2020 Ⓒ創通・サンライズ)
同プロジェクトは、日本を代表するテレビアニメ「機動戦士ガンダム」のガンダム、シャアザクのフィギュアを搭載した、超小型衛星「G-SATELLITE」を2020年3月中旬(予定)にISS(国際宇宙ステーション)から宇宙空間に放出し、東京2020大会の開幕前から期間中にかけて、地球周回軌道を飛行しながら、大会への応援メッセージを地球に向けて発信するもの。19年5月にプロジェクト概要を発表していた。
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衛星にはガンダムとシャアザクと、メッセージを表示する電光掲示板、それらを撮影するためのカメラを7台搭載する。また、ガンダムとシャアザク、カメラを衛星内部から展開させるための機構を内蔵している。カメラで撮影した画像は、衛星から地上へ32kbpsの速度でダウンロードされる。電光掲示板は日本語を含む3カ国語で、約140パターンのメッセージを表示できる。衛星の外装は、正面が金メダルをイメージしたゴールドカラーで、「G-SATELLITE TOKYO2020」の文字が刻印されている。
搭載されるガンダム、シャアザクは、過酷な宇宙環境に対応できる特殊な素材と塗料で製作され、目はオリンピック期間は5色、パラリンピック期間は3色に変化する他、首が可動する機能が付いている。
完成した「G-SATELLITE」はJAXA(宇宙航空研究開発機構)に引き渡され、 20年3月中旬、補給船に積まれISSに向けて打ち上げられる。4月には、ISSから宇宙空間に放出されれる。春には、アニメ「機動戦士ガンダム」の総監督・富野由悠季氏書き下ろしのメッセージが、アムロとシャアの声で宇宙からのファーストメッセージとして地球に届けられる。
その後プロジェクトでは、「G-SATELLITE」が地球周回軌道に乗った後、ウェブサイト上で衛星の現在位置が分かるウェブコンテンツ「3D地球儀」の公開や、衛星が日本の上空を通過するタイミングで、アムロとシャアの宇宙での会話を傍受してライブ配信する(20年5~7月にユーチューブで公開予定)などを企画している。
大会期間中は、選手への応援メッセージを、電光掲示板とガンダム、シャアザクの動きと連動させた映像を、公式SNSを活用して配信する予定で、オリンピック開幕10日前(20年7月14日)からは、カウントダウンも実施予定だ。
公式サイト:https://participation.tokyo2020.jp/jp/oneteam/08.html