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2020テストイベント「READY STEADY TOKYO 」スポーツクライミングを実施

2020/03/09

      東京2020組織委は3月6日、東京大会本番に向け競技運営などを確認するテストイベント「READY STEADY TOKYO」のスポーツクライミングを、東京・江東区の青海アーバンスポーツパークで実施した。

      (画像=© フォート・キシモト)
      当初、選手が参加する予定だったが取りやめ、組織委などのスタッフにより行われた。同パークは、選手村からも近い青海エリアに仮設で整備される会場で、3x3 バスケットボールやスポーツクライミングが開催される。

      スポーツクライミングには、「スピード」「ボルダリング」「リード」の3種目がある。東京大会では、3種目の合計で競われるため、総合力に勝る選手が有利とされる。
      スピードのコースは世界共通で高さ15メートル。安全のためのロープを装着した2人の選手が同時にスタートし最上部までのタイムを競う。優勝ラインのタイムは、男子では5~6秒、女子で7~8秒と、あっという間に勝敗が決まる。
      ボルダリングは、高さ約4メートルの難コースを4分の制限時間内にどこまで登れるかを競う。最上部のホールドを両手で保持できれば“完登”になる。オーバーハングした壁を、全身を使いながら、普通では考えられない体勢でクリアしていくのが見どころ。

      リードは、6分の制限時間内に高さ15メートル以上の壁をどこまで登れるかを競う。選手は安全のために、ロープをクイックドロー(ロープを引っ掛ける器具)に掛けながら登り、トップのクイックドローにロープを掛ければ“完登”となる。

       ボルダリングとリードについては、他選手のクライミングが、大きな参考になるため、自分が登る前は他選手のクライミングを見ることができない「オンサイト方式」が採用される。競技前の選手は隔離され、競技開始直前に全員に数分のみルートを確認する時間が与えられる。

      強豪は伝統的にヨーロッパ勢が占めるが、近年ではアジアや北米の選手も力を付けてきた。日本は、特にボルダリングに有力選手が多く、男子は楢﨑智亜・明智選手をはじめ原田海、藤井快選手ら、女子はボルダリング界をリードする野口啓代選手の他、若手の野中生萌、伊藤ふたば選手らが注目される。
      参考記事「IFSCクライミング世界選手権」:
      https://dentsu-ho.com/articles/6799