電通と日本テレビが共同で「14歳の未来職学校」をつくば市の学校で実施
2022/06/20
電通のグループ横断組織「未来事業創研」と日本テレビR&Dラボは共同で、未来の職を考えるワークショップ「14歳の未来職学校」をつくば市立みどりの学園義務教育学校で実施した。ワークショップは2022年2月~3月に行われ、8年生(中学2年生)87人が受講。一人ひとりの能力や思いを重視する個別最適化したキャリア教育を目指し、生徒の想像力・自主的な議論を後押しするプログラムで行われた。
時代が変われば、世の中に必要とされる職業も変わっていく。ここ数年、「なりたい職業」ランキングで上位にあがるYouTuberやSNSのインフルエンサーは20年前には存在していなかった。先行きが不透明で、将来の予測が困難な「VUCA」時代といわれる今、さらに10年、20年先には全く新しい職業が生まれているかもしれない。
「未来職学校」は、そのような状況を踏まえ、これからの子どもたちには「今ある職業から選ぶ」のではなく、これから向き合うべき課題の解決や幸福なくらしを実現するための「未来の職業を創る」教育が必要だと考え、プログラムが設計された。
ワークショップは、自由な発想を持ちつつ、知識が備わってきている8年生(中学2年生)を対象とし、電通グループと日本テレビの社員が発想を促すメンターとして参加した。オリエンテーション、ワークセッション、発表会の3段階で構成されており、全体を通して「大人にとっての正解」を考えるのではなく、自由に、自身の思いや誰かの幸せを重視して発想すること、自分のアイデアに自信をもつことの大切さが伝えられ、生徒が発想しやすい工夫が随所に盛り込まれた。
発表会では、考え出された87の未来の職業のアイデアの中から、特にユニークな20のアイデアについて、考案した生徒が堂々とプレゼンし、未来職学校は幕を閉じた。
未来事業創研とR&Dラボは今後も、あるべき未来を描くためのナレッジの開発・探究を継続すると同時に、未来をつくる子どもたちに向けた取り組みも検討していく。特に、わくわくする将来をつくるために、生徒や子ども向けの個別最適化されたキャリア教育を、企業のニーズも踏まえより良いものにしたい、としている。
■ワークショップについての関係者のコメント
・メンターさんとやりとりをして教室に帰ってきた時に、メンターさんから「それいいね、すごいね」と、自分の考える100倍も200倍も感動してもらえて、生徒たちは「楽しかった」「面白かった」、と。それで、アドバイスを受けたものを「もっと面白くしよう」「もっといろいろ考えよう」と(思うように)なったと思います。(みどりの学園義務教育学校 教員)
・われわれ大人の視点とは全然違う視点というのは、子どもの持つ力だと思いますし、これからの社会でそういったところをいかに広げていけるか、未来につなげていけるか、というところにもっとわれわれの力を注いでいきたいなと改めて思いました。(電通グループ メンバー)
・今後、社会ではいろいろな問題がで生まれていくと思いますが、それを解決していかないといけないのがわたしたちの世代なので、それを使命として、自分にはこんな力があるんだ、っていうことを本気で思って、未来をつくっていこうという思いが強まりました。(生徒)
電通のグループ横断組織「未来事業創研」について:
新型コロナの影響、SDGsへの対応などもあり、未来について今までどおりに考えていては、新たな成長が描けない。そんな時代の企業のニーズ、社会のニーズにこたえるために発足。電通ジャパンネットワークの各社が持つ未来創造のノウハウで、「未来の可視化」により未来価値を見いだし、具現化するグループ横断組織。独自の未来の社会インサイト、未来の生活者インサイトを活用し、双方の視点からWell-Beingなあるべきくらしを描き、そのくらしの実現に必要な事業アイデアの創出、事業の立ち上げをミッションとする。
https://dentsumirai.com/
日本テレビR&Dラボについて:
「R&Dラボ」は日テレの中で、自分たちが提供できる「将来の価値」を考え、生み出すために生まれた組織。社会環境・生活者・テクノロジー・メディア・コンテンツや広告関連業界の変化など、“これからのニーズ”をリサーチしながら、「日テレらしい社会への提供価値を探求していく」というのが与えられたミッション。「日テレが、未来にむけてやるべきこと」を考えて、社外にも社内にも仲間を見つけて実行していく。
テレビ局が、いろんなところとつながりたいnote/日テレR&Dラボ
https://note.com/ntvrdlab/