第20回「ACジャパン広告学生賞」表彰式開催
2024/04/04
ACジャパンは3月27日(水)、第20回「ACジャパン広告学生賞」の表彰式を、東京・渋谷区のスクランブルホールで開催した。
同賞は、学生を対象に公共広告をテーマにした広告作品を募集・表彰するもので、公共広告への理解と、社会に関わる「公」の意識を育むことを目的にしている。「テレビCM部門」(30秒テレビCM)と「新聞広告部門」(15段新聞広告)の両部門で作品の募集を行い、今年度テレビCM部門では参加校38校から266作品の応募があり、新聞広告部門では参加校34校から作品の590作品の応募があった。
審査は「公共広告として優れており、人々に興味や気づきを感じさせる作品か」「学生ならではの感性や、オリジナリティあふれるアイデア・テーマ性があるか」などを視点に行われ、2部門のグランプリや準グランプリ、審査員特別賞などを選んだ。
テレビCM部門は、「就職活動等における多様性」をテーマにした「募集要項」(日本大学芸術学部、制作代表者:岩川佳士乃さん)がグランプリを受賞した。多様性の認知が進む現代において、学校・企業の募集要項の中に「心身ともに健康であること」という一文があることの矛盾や違和感を表現した。
準グランプリBS民放賞は、「親子のコミュニケーション」をテーマにした「こどものみかた」(尚美学園大学、制作代表者:西川遥登さん)が受賞した。親子のコミュニケーション不足について、小学生の自由研究を題材に表現した。
新聞広告部門は、「歩きスマホ」をテーマにした「見えないって、危険。」(日本電子専門学校、制作代表者:北村匠さん)がグランプリを受賞した。歩きスマホによって視界が制限されることを、「前方に落とし穴」の字を左右に分割して見えにくくすることで表現した。
準グランプリは、「思いやり」をテーマとした「想像しよう、それぞれのストーリー。」(京都精華大学、制作代表者:渡邊和さん)が受賞した。他人に対してイマジネーションを働かせることが思いやりにつながることを表現した。
テレビCM部門の2作品(30秒)はBS民放11局で、新聞広告部門の2作品(全15段)は全国紙5紙にて、おのおの「ACジャパン広告学生賞受賞作品」として、7月からの1年間の間に放送・掲載される予定。