町工場×クリエイター 「YAOKONTON」展 京都芸術大学で1月31日開催
2025/01/28
モノづくりの街・大阪府八尾(やお)市を拠点とする町工場と京都芸術大学の教員および学生を含むクリエイターが共創し、プロダクト開発を進める「YAOKONTON」プロジェクト。その成果発表&展示イベントが1 月 31 日(金)、京都芸術大学で開催される。
女性の鉄分不足をサポートするおみそ汁専用フライパン、ボタン製造メーカーのこだわりがつまった超高額な麻雀牌、「掃除の方法は小学校で教わったが、洗濯の方法は教わってこなかった」という学生の気づきから生まれたぬいぐるみ用洗剤と絵本セットなど、「YAOKONTON」プロジェクト発の10 以上の企画がこれまでに商品化・販売されている。
本展では、「YAOKONTON」プロジェクトから生まれたプロダクトや試作品の展示とともに、プロジェクトに参加した町工場による成果発表会が行われ、町工場のモノづくりを体感しながらクリエイターの発想にも触れることができる。成果を講評するのは、脳科学者の茂木健一郎氏、おもちゃクリエーターの高橋晋平氏。

【概要】
日時:1月31日(金)10:00〜17:00
※成果発表会は13:00〜
会場:京都芸術大学エントランスホール
費用:入場無料
備考:入退場自由、予約不要
◼️イベントの詳細はこちらから
【ゲストプロフィール】
茂木健一郎
1962年10月、東京生まれ。脳科学者/理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。東京大学大学院特任教授(共創研究室、Collective Intelligence Research Laboratory)。東京大学大学院客員教授(広域科学専攻)。屋久島おおぞら高校校長。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現職。脳活動からの意識の起源の究明に取り組む。2005年、「脳と仮想」(新潮社)で第 4回小林秀雄賞を受賞。09年、「今、ここからすべての場所へ」(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。近著に「クオリアと人工意識」(講談社)。IKIGAIに関する英語の著作が、世界35カ国、29以上の言語で翻訳出版される。22年4月には、2冊目の英語の著作The Way of Nagomi(「和 みの道」)が出版された。
高橋晋平
2004年にバンダイに入社。第1回日本おもちゃ大賞を受賞し、世界累計335万個を販売した「∞(ムゲン)プチプチ」など、アイデア玩具の企画開発・マーケティングに約10年間携わる。13年にはTEDxTokyoに登壇し、アイデア発想に関するスピーチが世界中に発信された。14年に独立起業し、株式会社ウサギを設立、代表取締役に。現在は、各種企業と一緒に玩具・雑貨・ゲームなど、遊びにまつわる商品開発や販売、企画チーム作りに携わるなど幅広く活動。
■「YAOKONTON」プロジェクトについて
古くからモノづくりで栄えてきた大阪府八尾市には、歯ブラシ、せっけん、フライパンなどの日用品から自動車や家電のパーツまで、多種多様な技術を保有する町工場が存在する。その多くは、OEM製品の製造など大企業からの下請け業務が中心である。そこで八尾市は、下請け業務だけでなく町工場の保有する技術を生かした自社製品・ブランドの開発を活性化させるため、数年前よりデザインイノベーション支援を行っている。その一環である「YAOKONTON」プロジェクトには、2022〜24年の期間中、八尾市を拠点とする21社の町工場が参加した。
https://yaokonton.jp/
■京都芸術大学について
京都芸術大学は、学部・大学院に通学課程と通信教育課程を設置し、18歳から97 歳までの 2万2260人が学ぶ、国内最大規模の総合芸術大学。「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では社会と芸術の結びつきを重視した教育を提供し、通信教育課程では時間や場所にとらわれない学びを可能にする柔軟な環境を整えている。幅広い年齢や多様な背景を持つ学生たちが、それぞれの目標に向かって学びを深め、芸術を通じて新しい社会の未来を共に創造している。
https://www.kyoto-art.ac.jp/