日本でもスタートアップ支援や企業間連携の取り組みは広がっています。一方で、研究者、起業家、事業会社、投資家、行政などが立場を越えて本音や未来像を交わし、継続的な共創につなげる機会は、まだ十分とはいえません。そこで、ディープテックに本気で向き合う人びとが、それぞれの未来を持ち寄って対話する場として生まれたのが「TECHNIUM Global Conference(以下、「TECHNIUM」)」です。
研究、事業、資本、政策、そしてクリエイティブ。異なる領域のプロフェッショナルたちが集うこの場所は、何を目指しているのか。Beyond Next Venturesの有馬 暁澄氏、矢藤 慶悟氏、山本 知尋氏と、Beyond Next VenturesとともにTECHNIUMを推進する電通 Future Creative Centerの佐々木 瞭氏、及び片山 智弘氏、高井 嘉朗氏が、その思想と展望を語り合いました。
有馬:Beyond Next Venturesは、ディープテック領域に特化した独立系のベンチャーキャピタルです。スタートアップへの投資に加えて、経営人材とのマッチングや技術シーズの事業化支援、オープンイノベーション支援など、私たちの活動は多岐にわたりますが、目指しているところは一貫して、研究成果が社会実装され、そこから生まれた資金や知見、人とのつながりが、次の挑戦へと還元されていく仕組みを築くことです。
Beyond Next Ventures、電通、CoA Nexus、コランダムの4社で共同開催するTECHNIUMは、研究者、起業家、大企業、投資家などが立場を越えて集まり、目の前の課題を議論するだけでなく、その先にある未来をともに構想する対話の場を目指しています。ディープテック・エコシステムをより豊かにしたいという想いのもとに集まった4社が、それぞれ培ってきた専門性やネットワークを持ち寄り、異なる視点を掛け合わせることで、これまで国内にはなかったような、新たな出会いと対話を生み出すカンファレンスづくりに取り組んでいます。
この構想に至るまでには、約10年の道のりがありました。Beyond Next Venturesは2014年に創業し、一貫してディープテック領域に特化した投資・事業化支援を行ってきました。当時は、大学発のスタートアップをどう生み出すかという、まさにゼロからイチのフェーズでした。大学・研究機関で生まれた、素晴らしい研究成果があるにもかかわらず、それを事業として社会に届ける経営人材が圧倒的に不足していたんです。
丸紅でキャリアをスタートし、穀物本部にてトレーディング事業を通じて生産から販売までアグリ全般に携わる。
2019年に当社に参画し、アグリ・フードテック領域のスタートアップへの出資および成長支援に従事。また、農林水産省や大企業との連携を通じて、「知」の集積プログラム、「フードテック研究会/ゲノム編集WT」代表、スタートアップ総合支援事業(農林水産省版 SBIRプログラム)PM、一般社団法人Next Prime Food代表理事など多数の産学官連携プロジェクトを推進。バイオモノづくりやクライメートテック領域にも投資実績を有する。2022年パートナーに就任。2025年よりオープンイノベーション部 部長を兼務し、ディープテックカンファレンス「TECHNIUM Global Conference」を創設。慶應義塾大学理工学部生命情報学科卒業。
人材派遣会社にて営業を経験した後、コンサルティングファームにて人事・採用・広報を担当。同社では上場に向けた採用体制の強化をリードするとともに、広報業務の立ち上げにも携わる。2025年より当社に参画し、当社および出資先企業の広報活動、「TECHNIUM Global Conference」の運営等に従事している。