Experience Driven ShowcaseNo.16
ミラノ万博でジャパンデー開催
2015/08/03
ミラノ国際博覧会(ミラノ万博)も5月1日の開幕から早くも3カ月ほどがたち、日本館は現地メディアでも人気パビリオンとして注目を浴び、連日長蛇の列ができています。
今回は7月11日に行われた日本のさまざまな文化を紹介したジャパンデーをポートします。
編集構成:金原亜紀 電通イベント&スペース・デザイン局
公式式典
まずはミラノ万博公社主催の公式式典。日伊代表団出席のもと両国の国歌斉唱、国旗掲揚が行われ、マウリツィオ・マルティーナ農業政策相があいさつ。林芳正農林水産相、山際大志郎経済産業副大臣からは「日本食・食文化や日本の農」「食器などの伝統工芸品」を通じて日本への関心を高めて貰う機会になればとあいさつがありました。
復興支援への感謝~東北復興祭りパレード
続いて「東北復興祭りパレード」です。東日本大震災における世界各国からの支援に対する感謝の気持ちを表すとともに、東北の元気な姿を発信することを目的に行われました。
東北県都6祭り(青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつり)とJA福島グループによる福島地方の4祭り(二本松木幡の旗祭り、いわきじゃんがら念仏踊り、郡山うねめまつり、会津彼岸獅子舞)に加え、ハローキティ、ドラえもんなどのキャラクター、さらには安倍昭恵首相夫人も出席する総勢400人を超える大所帯。
35度を超える猛暑の中、現地イタリア人を含むボランティア160人の協力のもと、2回のパレードは大いに盛り上がり、沿道を埋めた観客からは「日本の祭りを初めて見たが、とてもバラエティーに富んでいて美しい」「東北に行って本物の祭りを見てみたい」などの声が上がり、パレードが終わったあとも祭り参加者と記念撮影をする姿があちこちで見られました。
参加者も「みんなに東北を知ってもらい、楽しんでもらってとてもよかった」と疲れを感じさせない笑顔で語ってくれたのが印象的でした。
電通は本パレードの制作を担当しましたが、イタリア、しかも万博という制約のある場所での実施ということで、打ち合わせの決定事項が二転三転、現地のボランティアの確保に苦戦したりなど、作業は難航しました。
何とか無事に実施できたのはまさに「現場力」の一言に尽きるかと思います。
3泊6日という強行スケジュールでサポートいただいた各関係者の皆さんには感謝です。
きゃりーぱみゅぱみゅイタリアで初ライブ
また、会場内のオーディトリアムでは日本を代表する古典・伝統芸能とポップカルチャーを披露した文化公演「JAPAN DAY スペシャルライブ2015」が開催。
津軽三味線奏者の吉田兄弟の演奏、書家・紫舟さんと和太鼓グループの打打打団 天鼓による書と和太鼓のコラボーレーション、宝生流第二十世宗家 宝生和英さんによる能舞台「高砂」など日本の古典・伝統芸能を披露しました。
フィナーレは日本のKAWAIIカルチャーを代表するきゃりーぱみゅぱみゅさんのスペシャルライブ。きゃりーさん初のイタリア公演ということもあり、開場2時間前には収容人数を上回る観客が列をなし、会場は立ち見も出る盛況ぶりでした。
日本の宴~ジャパンデーレセプション
万博会場からミラノ市内のステッリーネ宮殿に場所を移してレセプションを開催。
日本食学会の料理人、菊乃井やたん熊、京都吉兆などの板前が特別に用意した本格和食や日本産食材を使用した特製イタリアンに来場者みな舌鼓を打ち、ミラノでも大人気の日本酒を楽しんでいただきました。
このようにオールジャパンで日本の魅力をミラノで発信した1日となりました。
ミラノ万博は10月31日まで開催しています。
夏休みの予定がまだ決まっていない方はミラノに立ち寄る旅行プランを考えてみてはいかがでしょうか。
次回は、ジャパンデーを一緒に最後まで実現してくださった、経済産業省の堺井啓公氏、仙台市経済局の小山裕行氏、全国農業協同組合中央会の野口英生氏、そして私、4人での座談会内容をお伝えします。