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アドバタイジングウィークがやってくる!No.8

アドウィは広告界の夏フェス!

2016/06/23

前回までのあらすじ

3月から特集してきた本連載もいよいよ最終回! アジアで初開催されたAdvertising Week(アドバタイジングウィーク/当連載での通称、アドウィ)が6月2日、閉幕した。体当たり取材を敢行してきたイザワが、アドウィアジアを総括する―――。

YouTuberは、芸能人と一味違う

池上くん:なんだか仕事がはかどらないなぁ…。

仕事ができたはずの池上くん #最近どこでも寝る #キャラ変
仕事ができたはずの池上くん #最近どこでも寝る #キャラ変

イザワ:ふふふ…。そうでしょうとも。

池上くん:あ、先輩!

イザワ:池上くん、キミはまぎれもない、アドウィ燃え尽き症候群なのだ!!

ドーーーーン!
ドーーーーン!

池上くん:がーーーーーーん。

イザワ:まぁ、リハビリがてら、アドウィの振り返りでもしようよ。

池上くん:はぁ、そうですね。

イザワ:こないだ、アドウィのイザワ的イケてるセミナーを紹介したけど、アドウィは、セミナーやワークショップだけじゃなくて、エンタメ性の高いイベントもあったんだよね。

池上くん:あ、YouTubeのイベントですね。

イザワ:そうそう。人気YouTuberが次々に登場して、ライブパフォーマンスをしたり、ファンミーティングを開いたりと、賑わってたね。YouTuberって、ファンとの距離の近さがすごい! あと、360度全方位で動画を撮影して、ライブ配信もしていてね。イベントの仕組みとしてもなかなか面白かったよ。

YouTuberとのファンミーティング。事前応募で当選したファンたちが、レッドカーペットに彩られた円形ステージに集結した #YouTubeTokyo
YouTuberとのファンミーティング。事前応募で当選したファンたちが、レッドカーペットに彩られた円形ステージに集結した #YouTubeTokyo
スマートフォン片手に、イベント会場で撮影やツイートをするファンのみなさん
スマートフォン片手に、イベント会場で撮影やツイートをするファンのみなさん

池上くん:僕、YouTuberにあまり詳しくないんですが、どんな人が来てたんですか?

イザワ:私も全員チェックしてたわけじゃないけど、まずHIKAKINさんだね。

池上くん:おぉ、HIKAKINさんは僕でも分かる!

ファンとの自撮りに応えるHIKAKINさん #HIKAKIN
ファンとの自撮りに応えるHIKAKINさん #HIKAKIN

イザワ:HIKAKINさんには、以前インタビューしたことがあるんだけど、ご自身のことを「僕は芸能人じゃない」って言っていたのを思い出したな~。ファンとの自撮りで、時々、変顔までしててね。そういう「隣のお兄さん」みたいな身近な感覚が人気の秘訣なんだろうなぁ。

池上くん:HIKAKINさんは、日本におけるYouTuberの先駆けですよね。

イザワ:HIKAKINさんに憧れて、YouTuberを目指した人もいるだろうね。

池上くん:あとはどんな人が?

イザワ:今、大人気のはじめしゃちょー、あと、Daichi Beatboxer、東海オンエア、Home Sessionsなどなど。

ファンミーティングでトークする、Home Sessionsのみなさんと、浮かれたイザワ
ファンミーティングでトークする、Home Sessionsのみなさんと、浮かれたイザワ

イザワ:あと、YouTuberというか、YouTubeに投稿した動画をきっかけにメジャーデビューしたシンガーソングライターMACOさんも来てたな~。

ポストカードをファンに手渡しする、愛らしいMACOさん #MACO
ポストカードをファンに手渡しする、愛らしいMACOさん #MACO

池上くん:おぉ! これからのヒットメーカーはこういうシーンから誕生していくんですね~。

イザワ:YouTubeのおかげで、人気モノになるための間口が広がったよね。誰にでもチャンスがあるもの。でも、人気かどうかは再生回数やチャンネルの登録者数で一目瞭然だから、ヒットするコンテンツをつくり続けるのは本当に大変だろうな。

池上くん:そうですね。でもそういうことするのが、きっと好きなんでしょうね。もちろん戦略的に見られる工夫をしている部分もあると思うけど、感覚でやれちゃう資質の部分は大きい気がしますね。

イザワ:好きなことほど、強いものはないからね。

隣の美女は、海外から来たエライ人

池上くん:アドウィは、海外からの参加者もわりと多かったのですが、交流しましたか?

イザワ:よくぞ聞いてくれました! 休憩してたら、隣に外国美女がいたので、思わず声掛けちゃった!

池上くん:ナンパしたんですか?!

イザワ:いやいや、オトナとしてさらりとコミュニケーションとったわけよ。そしたら、驚いたことに、彼女、AOLのグローバルコーポレートマーケティングのバイスプレジデントでさ。

AOLのグローバルコーポレートマーケティングバイスプレジデントのミシェル・モレーリさん
AOLのグローバルコーポレートマーケティングバイスプレジデントのミシェル・モレーリさん

池上くん:あれ、でも先輩英語できましたっけ…? 英語のキーノートを同時通訳で聞いていた気が…。

イザワ:どこから来たの? くらい聞けるわ!!(怒)

池上くん:あははは、すみません。それじゃでも完全にナンパですね。

イザワ:まぁ、軽いノリだったことは否定しない…。続きの会話は、一緒にいらしたAOLの日本の方に通訳していただいたよ。

池上くん:ってことは話が盛り上がったんですね?

イザワ:…通訳を介してて、コミュミケーションにタイムラグがあるからね…(汗)。分かったことは、彼女は、セミナーのスピーカーでアドウィのためにロンドンから来日してることと、AOLのカルチャー&コード、つまりメディアと、え~と、プラットフォームと、プロ、プログラ…マ…ティッ…クの、その、戦略を伝えるっていうミッションだってこと、かな。

池上くん:つまり、肝心の戦略の中身については、話が複雑すぎてよく分からなかった、と…。

イザワ:いや~、いや~、自社メディアを運営してるノウハウを生かして、ユーザ目線での広告配信を可能にしているってことはギリわかったんだけど、日本語でも、けっこう難しくてね。説明を聞いている私が、あまりに険しい顔してるから、ミシェルさんもだんだん険しい顔になり、美人を怒らせたのではないかと、ビクビクしたよ…。

池上くん:じゃあ、海外コミュニケーションは失敗?!

イザワ:いやいや。そこで終わる私ではありませんよ! その後、彼女のインスタグラムの話で盛り返したからご安心を。彼女の愛犬、Buckminster Fullerちゃんっていうフレンチブルドッグのアカウントに、なんとフォロワーが2万6千人以上いるのよ!

池上くん:え! それはちょっとしたインフルエンサーですね。

イザワ:そうなの。彼女はマーケティングのプロだから、持ってる知識やノウハウをいろいろそこで試してるらしいよ。彼女によると、インスタグラムはあまり投稿しすぎてもユーザーにうるさがられて、タンブラーは投稿すればするほど反応が良く、スナップチャットはフォロワーが爆発的に増えやすい、とかね。同じ写真や動画でもツールによって反応に違いがあるんだってさ!

ミシェルさんの愛犬には、世界中にフォロワーが #buckythefrenchy
ミシェルさんの愛犬には、世界中にフォロワーが #buckythefrenchy

池上くん:なるほど。YouTuberもそうですけど、体感してる人の意見は、やっぱり理論だけよりも説得力ありますね。

イザワ:そうね、AOLみたいな企業のマーケティングのトップが、最新のメディア事情にビビィッドなのは頼もしいし、なんといっても、ユーザー視点を失ってないのがいいよね。

池上くん:で、最後にそれもらったってワケですか。

イザワ:そうなの。AOLのロゴ入り手ぬぐい。かわいくてさ~。まさか、海外の方から日本の伝統グッズをいただくとは思わなかったけど(笑)。

「かまわぬ」特製のAOLてぬぐい
「かまわぬ」特製のAOLてぬぐい

池上くん:ナンパはさておき、海外のいわゆるエライ立場の人とも気軽に交流するチャンスがあるのは、アドウィのポイントかもしれないですね。

イザワ:そうね、基本的には日本の来場者が多いけれど、会場の雰囲気は、カンヌライオンズとかに近いものを感じるね。

アドウィは、広告界の夏フェス!

池上くん:僕はカンヌに行ったことないんですが、こんな感じなんですか?

イザワ:そうね、カンヌでも協賛社がラウンジで軽食とかビールを提供していて、パスを持ってる人はそこで自由に休憩したり、ネットワーキングの場として活用してるよ。アドウィの場合は、アワードじゃないので正確には異なるんだけどね。

池上くん:そういえば、アドウィのラウンジで、先輩サンドイッチをほおばっていましたね!

アドウィ会場では、ランチタイムにオシャレな軽食も
アドウィ会場では、ランチタイムにオシャレな軽食も

イザワ:あら、見られてた!(照)

池上くん:先陣切って取りに行ってたじゃないですか。

イザワ:アンテナを立てて、いち早く情報をキャッチ、すばやい状況判断! これもアドウィのセミナーで学んだことです。

池上くん:モノは言いよう…。

イザワ:毎日が学びだし、いいものはすぐ取り入れるのが私もモットーなの! そういう意味では、アドウィは、いい刺激になったな。「思考」とか「心構え」という視点で勉強になったものもあれば、「ノウハウ」とか「ソリューション」という角度から取り入れたいものもあったしね。池上くんとしては、アドウィを振り返ってみてどうだった?

池上くん:真っ先に浮かぶのは、「大変だった」という一言ですが(苦笑)、なんといってもセミナーやセッションがワクワクしましたよね。いくつかのぞくことができましたが、みんな真剣に聞いているし、何よりもあれだけ豪華なスピーカーがギュッと一カ所に詰まっているぜいたくさ! 逆に、夏フェスみたいに同時並行で複数のセミナーが開催されていたから、厳選しないといけないのが悩ましかったですよね。公式サイトからプレイバックで視聴可能なので救われましたが(一部を除き)。

イザワ:夏フェスっていいね。アジア初開催だったので、きっと運営側としては反省点もあるだろうけど、来場者からはいいフィードバックもあると思うな。アドテックやカンヌライオンズと似てるようで似てない、“広告界の夏フェス”路線を突き進んでほしい! 来年以降の第2回の開催にも期待しています。

池上くん:ありがとうございます。そして、来場者のみなさんにはもちろん、開催にあたり、協力いただいた協賛社のみなさん、登壇者のみなさんには、本当に感謝しています。この場を借りて、大声で感謝の気持ちをお伝えします!! あーりーがーとー!!!!!!!

イザワ:あと、この連載の読者のみなさんにも忘れずにね!

池上くん:本当ですね、いつも僕の居眠り姿ばかりお見せして、申し訳ない気持ちでいっぱいですよ。

イザワ:読者のみなさま、4カ月にわたり、主にくだらなく、時に真面目な連載にお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。

池上くん:アドウィの魅力を多少なりともお伝えできたならうれしいです。ありがとうございました!

イザワ:またの機会にお会いしましょう。さよなら、さよなら、さよなら!

池上くん:バイバイ、アディオス、チャオ!

ご愛読ありがとうございました! またどこかでお会いしましょう。
ご愛読ありがとうございました! またどこかでお会いしましょう。