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2016年クリオ賞発表 電通グループのゴールド受賞作品一挙紹介

2016/09/16

    世界で最も権威のある国際広告賞の一つ、クリオ賞(CLIO Awards 2016)のゴールド、シルバー、ブロンズの受賞作品が発表された。アジア地域のゴールド受賞作品10点のうち、5点が電通グループによるもの。グランプリはゴールド受賞作品から選ばれ、9月28日、米ニューヨークで行われる授賞式で発表される。今回ゴールドを受賞した電通グループ5作品は下記の通り。

    ブランドデザイン部門(ダイレクトマーケティング)金賞
    グリーンリボンプロジェクト実行委員会「Second Life Toys ~おもちゃの移植手術~」(電通)

     

    クリオ
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    小児ドナー不足は万国共通の問題。特に日本では顕著で、グリーンリボンプロジェクトの雁瀬美佐氏によると、日本で移植を待っている登録者は1万4000人に達する。その内、臓器の提供を受けられるのは年間300人とわずか2%で、世界でも非常に遅れているという。

    「Second Life Toys ~おもちゃの移植手術~」は、移植医療の普及・啓発を目的とした「グリーンリボンキャンペーン」の一環で、壊れてしまったおもちゃを「移植手術」で修復しよみがえらせることで、実際の臓器移植に対する理解・関心を促し、一人でも多くの命を救おうとする新しい取り組み。

    キャンペーンではもう遊ばなくなったぬいぐるみなどを“ドナー”として募集し、必要な部分を壊れたぬいぐるみに“移植”する。よみがえったおもちゃは「協力し合い命をつなぐ移植」の象徴となり、ドナー、そしておもちゃを受け取ったレシピエントの双方において移植の疑似体験による喜びが生み出される。「おもちゃをモチーフにして、不足分を補うだけでなく、より良く再生していくということが、とても分かりやすいのではないか」と、雁瀬氏は語る。

    ブランドデザイン部門(パッケージ)金賞
    パナソニック「Life is electric」(電通)

    クリオ
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    普段は存在を意識することのない電気を、目に見える形で表現。プロモーション動画では、かわいいハムスターや、公園で遊ぶ子どもたち、元気なチアリーダーなどの運動によってつくられた電気で、21本のニッケル水素充電池「エネループ」を充電する様子が描かれている。ブランドデザイン/カタログ部門でもシルバーを受賞。

    ブランドデザイン部門(ポスター)金賞
    テレビ東京「WORLD TABLE TENNIS CHAMPIONSHIPS 2015」

    クリオ

    最速の球技・卓球の、速過ぎるその“一瞬”をテーマに、卓球の道具のみでフォーカスされた視点で構成的に切り取り、卓球の持つストイックさやスポーツの緊張感を、ドラマチックに表現した。卓球への興味喚起を図り、世界卓球選手権のテレビ放送をより多くの幅広いターゲットに見てもらうことが目的。さらに、卓球自体のイメージをも刷新し、競技人口や人気の拡大につなげることも視野に入れた。

    プリント部門(プリント)金賞
    Regional Environmental Awareness Cameron Highlands「Grandfather」(電通シンガポール)

     

    クリオ

    マレーシアのキャメロンハイランドにおける過剰な森林伐採が、洪水を引き起こすと警鐘を鳴らす。孫娘を抱いた老人がのみ込まれようとしている褐色の渦は、木の年輪をも思わせる。コピーでは、いま森林破壊を止めなければ、1億5000万人が洪水による病疫の危険にさらされると訴える。プリントテクニック/アートディレクション部門との金賞ダブル受賞に加えて、アウトドア/ポスター部門でもブロンズを受賞。

    プリントテクニック部門(アートディレクション)金賞
    Regional Environmental Awareness Cameron Highlands「Boy」(電通シンガポール)

     クリオ
    上記「Grandfather」と同シリーズ。少年の頭には子犬が乗っている。コピーでは、いま森林破壊を止めなければ、7億6000万人もの人々が洪水によって家を失うと訴える。